これに参加するために、六本木ヒルズにいってきました。
本当はまだ腰が痛くて、そんなところにいくほどではないのですが、やっぱり辻口さんですから。
申し込みする前は人気殺到で抽選とかあると思っていたのですが、あっさり申し込みできてしまいました。だって、辻口さんだし、この季節だし、OL がどっと詰め掛けてくるのかと思っていたのです。
ところが、なんと空席が... 会場は 100 人ぐらいのキャパなんですが、だいたい 7 割ぐらいの入りです。
なんて、もったいない。
ちなみに男性は 5 人ぐらい。もっと少ないかと思ってましたが、意外に多かったです。
講演はモンサンクレールの成り立ちからはじまりました。開店から半年はかなり経営的につらかったらしいです。
きっかけは 1998 年にアド街ック天国で紹介されたことと、料理の鉄人で鉄人に勝ったことだったそうです。アド街ではシブーストを出したらしいのですが、そのときシブーストを選んだのは既存のシブーストのキャラメリゼがあまい (味が甘いじゃないです) ので、本当のキャラメリゼを見せたかったらしいからなのです。
また、鉄人では辻口さんが出演されるまでパティシエは全滅だったそうで、その理由が計るからだと。計っている間に鉄人は料理をどんどん作ってしまうわけです。そこで、辻口さんは計量をしないで、感覚でケーキを作られたそうです。常に同じ味を作るのであるならば計量は必要であるが、1 個作りの時に計量が本当に必要ではないのではないか、それえよりもこういう場では常日頃からの感覚で作ったほうがいいのではということで、計量なしで戦い、結果鉄人に勝ったわけです。
それから、ロール屋の開店のいきさつや、Le Chocolat De H がどうして六本木ヒルズに出展したかなど。
Le Chocolat De H はショコラのケースは上にガラスがはめていないのですが、開店した当時は必ず 1 日に 1 人はケースに荷物を置いてしまう人がいたとか。結局、その下のショコラは... 1 日 5 万円くらい損失があったらしいです。すごいですね。
参加者みなに配られたのが、今月のショコラの大豆とショコラショー。写真でうえに膨らんでいるのが大豆です。節分の豆のような大豆がそのまま入っています。それだけでなく、中はきな粉が入っています。ちょっとかわった感じですがおいしいです。
そして、東京国立博物館で行われる 踊るサテュロス とコラボレーションして作ったショコラ サテュロス・ダンディズムの話も。
1 個 \1,000。なんと、ビンテージのドンペリが使われているらしいのです。期間限定らしいので、食べて見なければと決意をしたのでした。
素材の話もいろいろしていただけました。これからのパティシエは素材からオリジナリティを出さなくてはいけないと考えて、群馬製粉と共同で作ったのがリ・ファリーヌ。
マリアージュ ドゥ ファリーヌとコンフィチュール アッシュがオープンすること菓子の大部分をカバーできたということで、次に考えているのが学校らしいです。それもインターネットで。
それにしても、視点が常に世界だというのがすごいですね。
最後に質疑応答があったのですが、それぞれの質問にとても真剣に答えられていました。聞いている人もまじめで、私のようにデジカメで写真を撮っている人など皆無でした ^^;;
質問の中に座右の銘みたいなものがあるかという質問があったのですが、特に座右の銘はないらしいのですが、驕り高ぶらないように常に気をつけているとのこと。私も見習わないと。
日曜日に土屋さん、今日辻口さんの話を聞いて思ったのは、土屋さんは職人、辻口さんはクリエイタであるということ。どちらがいいとかわるいとかという話ではなくて、どちらも欠かせないと思うのです。
それにしても濃い 1 週間でした。
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