さて、来月のプレゼンが決まったので、プレゼンの準備について書いてみます。
プレゼンが決まったら、まず何をはじめますか?
資料をいきなり作り始めますか? ターゲットを想定したりしますか?
違います。
プレゼンの準備で一番はじめに行なわなければならないのは
会場のチェック
です。どういう会場でプレゼンテーションをおこなうかをまず調べなくては、資料を作り始めることもできません。
会場のチェックは次のようなことをおこないます。
- 収容人数
- 部屋の広さ、形状
- 天井の高さ
- プロジェクターの種類 (フロントプロジェクター、バックプロジェクター)
- マイク、ネットワークなどの設備
1. 収容人数
最低限、収容人数と部屋の広さはチェックしなくてはなりません。部屋の大きさが分からなければ、資料の文字の大きさが決められません。
また、収容人数の違いにより聞いている人の集中度が変ってきます。人数が少なければ少ないほど、プレゼンテーションに対する参加意識は高くなります。また、参加者のレベルもある程度絞られてきます。
逆に人数が多ければ、集中度は下がります。また、聞いている人のレベルはまちまち。ということは、そういうことを前提にしたプレゼンテーション資料を作らなければならないということです。
どうしても、途中で中だるみしてしまうので、集中力喚起のためにネタをしこむとかが必要になるわけです。
2. 部屋の広さ、形状
部屋の広さによって資料のフォントの大きさを変更するのは当たり前ですが、形状もいっしょに考慮しなくてもいけません。
縦に長い場合、一番後ろの席でも見えるようにフォントをなるべく大きくする必要があります。
それでは、幅広の部屋ならば、フォントは小さくてもいいかというと、そうではありません。
横長の部屋の場合、プロジェクターの視野角を考慮しなくてはいけません。
つまり、横方向からは、資料が見にくいのです。一番前の、一番端の席が一番見にくくなるわけですが、ここからでもちゃんと見えるような配慮が必要なのです。
3. 天井の高さ
天井の高さとスクリーンの大きさはほぼ比例します。天井が高ければ、大きいスクリーンが使えるわけです。
スクリーンの大きさ (≒天井の高さ) と、部屋の広さ、形状によって、資料のフォントの大きさを決めます。
また、天井が低い場合、後ろの方の人はどうしても資料の下の方が見にくくなります。
したがって、天井が低い場合は、資料の下 1/3 は使わないようにするなどの工夫をします。
4. プロジェクタの種類
プロジェクタの種類なんかどうでもいいと思われるかもしれませんが、結構あなどれません。
まず、フロントプロジェクターかバックプロジェクターかで自分の立ち位置が異なります。
バックプロジェクタの方がステージ中央よりに立つことができます。ようするに、バックから光が当たるので、自分の体でプロジェクターの光を遮ることがないのです。
また、バックプロジェクターのときはレーザーポインターはまったく役にたちません。
バックプロジェクターのスクリーンは光を透過する性質があります (透過しないと見えないですから ^^;;)。この性質は、スクリーン前面でも同じです。つまり、レーザーポインターで指しても、透過してしまうのです。このため、どこを指しているか全然分からなくなります。
5. 会場の設備
デモをやらない場合は設備はあまり気にしなくても大丈夫です。
たとえば、デモでキーボードを打つ場合は、ハンドマイクだとやりにくいので、ピンマイクにした方がいいです。
私のように Dukelele 持ちながらプレゼンなんてときは、マイクスタンドでも使わない限りハンドマイクでは無理です。
マイクはどのような種類があるのか、事前に確認できるようであれば、なるべく確認すべきです。
また、デモでネットワークや音声出力などを使用するのであれば、事前に確認しておいた方がいいです。
会場の下見ができない場合は...
さて、櫻庭の 3 月のプレゼンのように、すでに会場のことを知っている or 下見ができる場合はいいのですが、下見ができない場所の場合どうすればいいでしょう?
東京国際フォーラムなどの一般に貸し出しを行なっているホールはほとんどの場合、Web にホールの情報が記載されています。たとえば、東京国際フォーラムであればこのページに記述されています。先週行なわれた、デブサミの会場である目黒雅叙園であれば、ここにあります。
Web に載っていなければ、しかたがないので主催者に聞くしかないですね。
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