Tom Waits "Orphans: Brawlers, Bawlers & Bastards" (2006) | |
なんと 3 枚組ですよ。普通のアルバムなのに、3 枚組とは豪勢。 そして、それよりも驚くのがメロディアスな曲から前衛的な曲までほんとうにさまざまなサウンドが織りこまれていること。Tom Waits の多面性がいかんなく発揮されています。それでも、アルバムを通してバラバラな印象がないんですよね。これが不思議。 たとえば、Lie to Me や Bottom of the World、Home I'll Never Be、Poor Little Lamb など。特に 2 枚目は Bend Down the Braches、 Windows' Grove、映画の人生は奇跡の歌の中で Tom Waits 自身が出演して歌っていた You Can Never Hold Back Spring など。 とはいえ、実をいうと私自身はもっとアナーキーな Tom Waits が好きだったりするのです。なんでこんなコード進行とか思いつくんだろうと不思議でなりません。やっぱり、こういうのはピアノ弾きじゃないとだめですね。Fish in the Jailhouse とか First Kiss とか。Redrum なんかもお気に入り。わけ分からんところがいいのです。 わけ分からんといえば、自分の声をサンプリングしてパーカッション化している歌が気になります ^^;; Lucinda や All the Time や Spidey's Wild Ride など。 そして、この傾向の曲の中でも King Kong と Bone Chain がお気に入り。King Kong は、それこそ King Kong の声のつもりなのか叫び声をあげる Tom Waits なのです。それも前半はアカペラ。Bone Chain はハーモニカのもの悲しいいサウンドと Tom Waits のサンプリングボイスが絡みついて、妖しい雰囲気を醸し出しているのでした。 しかし、Tom Waits が Ramones とか Honey Drippers のカバーとは思いもよりませんでした。 |
2007/04/25
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