最近、映画をあまり見ていないなぁ。見たかったけど、見のがしてしまったものも多いし...
とりあえず、最近見た映画。
- The Good Shepherd (グッド・シェパード)
- Scoop (タロットカード殺人事件)
- Once (Once ダブリンの街角で)
- The Bourne Ultimatum (ボーン・アルティメイタム)
- Beowulf, Dolby 3D 版 (ベオウルフ/呪われし勇者)
The Good Shepherd
はからずも、Matt Damon 主演の映画を 2 本見たわけですが、The Good Shepherd が静、The Bourne Ultimatum が動と、まるっきり性格が異なる人物というのも興味深いわけです。
The Good Shepherd は Robert De Niro が監督。タイムラインが錯綜しているのですが、後半それが一気にまとまっていく。やっぱり、本がしっかりしていないとダメですね。
本もいいのですが、カメラワークおもしろい。ボケが随所で使われていて、それがまた決まっているわけです。望遠や絞りを開けて撮っているのですが、ここまでボケが使われている映画をはじめて見たような気がします。
Scoop
それに比べると、Scoop はまったくおもしろくない。Woody Allen も衰えたなぁ、っていう感じ。
私自身、Woody Allen は大好きで 70 年代後半から 90 年代にかけての彼が撮った映画はほとんどリアルタイムで見ています。でも、これはダメ。Woody Allen は結構当たりはずれがありますが、これはハズレですね。
前作の Match Point はおもしろかったんだけどなぁ。
何がダメって、本がダメです。説得力まるでなし。これじゃ、ダメです。
Scarlett Johansson も Match Point の方が全然よかったなぁ。メガネっこ好きならばいいかもしれませんが ^ ^;;
Once
Once はダブリンの街でのストリートミュージシャンの話。ダブリンというえば、The Committments という傑作がありますが、Once はそれに匹敵するかもしれません。
なんといっても音楽がいい。ピックガードのはがれたタカミネのアコギをかき鳴らして、切なそうに唄うその姿はかなりいけてますよ。
掃除機をガラガラと引っ張り回すヒロインもかわいいし。2 人が楽器屋でジャムをやるシーンは涙ものですよ。
2 人とも実際にミュージシャンで、主人公は The Frames の Glen Hansard。
低予算の映画ということを象徴するように、画質はかなり悪いです。ノイズの乗り方を見ると、ビデオで撮ったような感じです。特に暗いシーンはブロックノイズがかなり出てます。しかも、ハンディ。常にゆらゆら画面が揺れてます。
しかし、それがいい味出しているんです。
一部だけハンディでなく、画質のいいフィルムを使っているシーンがあるのですが、逆にそこだけ浮いていていまいち。そのシーンは主人公のミュージシャンが過去を回想しながら曲を作るシーンなのですが、はっきりいって無駄なシーンになってしまっています。なんとなく、長さが足りなくて後から撮り直したという感じ。画質も含めて、浮いてしまっています。
エンディングもちょっとありきたり。
でも、おもしろい。やっぱり、音楽の力は偉大です。
おもしろいのは主人公とヒロインの名前がないこと。最後のテロップ見ていて、Guy と Girl としか出てこないので、アレッと思ったのですが、確かに劇中では彼らの名前は出てこないんです。 そういえば、Layer Cake での Daniel Craig の役も名前がなかったですね。
The Bourne Ultimatum
The Bourne Ultimatum は三部作の最後。実をいうと第 2 作目を見てないのです ^ ^;; でも、楽しかった。
不思議なことに Once との共通点が。The BourneUltimatum もハンディで撮っているシーンがとても多いのです。でも、画質は The Bourne Ultimatum の方が全然いいですけどね。
ハンディで撮っていると緊迫感がずいぶん違って、迫力があります。酔ってしまう人もいるかもしれませんが ^ ^;;
本もいいですね。ラストにかけて、こんなあっさりでいいの? という感じもなきにしもあらずですが、まぁ許容範囲。
Beowulf
一番つまらなかったのが Beowulf。つまらないかなぁ、と予想していましたが、やっぱりつまらなかったです。
新宿のバルト 9 では 3D 版を上映しているので、ものは試しと見てましたが... ダメだぁ。
3D 映画は、どうしても前景にあるものがついたてに書いたものように平面にしか見えず、また前景と後景の間が離散的になってしまいがち。
この映画もそれは逃れられず。特に人物はついたてに書いたみたいに見えてしまいます。しかも、現実の俳優が演技していても、CG のように見えてしまうのですが... なんか肌がのっぺりしていて、絵の具で塗ったような感じ。
¥2,000 だして、3D 版を見る価値はまだないですね。アニメーションだといいかもしれませんが。
普通の映画だとしても、かなりいまいち。本がダメなので、映画に締りがないです。
大げさな演技もいまいち。まぁ、こういうストリーだからしかたないといえば、しかたないのですが。
2 件のコメント:
Beowulf ってフルCGだったような…。
キャスティングされた俳優がいるので、フル GC だとは全然思ってませんでした。
しかし、フル GC と聞いて納得しました。やっぱり、肌の表現とかはまだまだですね。
コメントを投稿