というわけで、毎年恒例の Salon du Chocolat。上の写真は左から Édouard Hirsinger さん、Christine Ferber さん、Sadaharu Aoki さん。ちょうど、メディアの撮影かなにかでそれぞれ自分のショコラを持ちよって、食べ比べているところでした。左端にカメラマンがちょっとだけ写ってます。
ところで、去年までサロン ド ショコラと表記してあったと思うんですが、今年は サロン デュ ショコラになっています。なんでなんでしょうね?
まぁ、そんなことはさておいて、櫻庭は木曜日と最終日以外は毎日いってました。初日の 23 日は会社を午前半休していってきましたとは、口をさけてもいえません。って、ここで書けばバレバレですけど。
今年は去年の Bernachon (ベルナシオン) みたいな目玉はないですけど、日本初出展が結構ありました。というわけで、買ったもの報告。
ということで、まずはじめは Sadaharu Aoki。彼は去年ルレ・デセールの会員になった様子が NHK で放映されてましたね。普段、ほとんどテレビは見ないのですが、たまたまテレビを見たらやってました。
Pierre Herme が Sadaharu Aoki のところにやってきて、新作の Zen を試食、そしてルレ・デセールの会員に推薦するというもの。
まぁ、それはさておき、今回の Sadaharu Aoki のメインは、10 月のパリの Salon du Chocolat でも好評だった Bonbon Maquillag (ボンボン マキアージュ)。
とてもビビッドな色のボンボンショコラです。この色は転写でつけているのだそうですよ。
残念だったのが、17 種類のうち、6 種類しか売っていなかったこと。わさびとかあるのですが、ありませんでした。食べてみたいなぁ、わさび。
コーディングは薄くて、すっと解けていきます。ガナッシュはフレッシュ感があっておいしい。オレンジはピールが入っていて、食感がちょっと違います。
6 種類の中ではラズベリーと抹茶、そして柚子がよかったです。
もう 1 つ、Sadaharu Aoki で購入したのが、和の素材のトリュフ。
ゴマと抹茶です。ゴマはちょっと塩気があって、香ばしい。抹茶は香りがいいですね。
次が Pâtisserie Kubler (パティスリー キュブレー)。フランスのストラスブールにあるパティスリーですが、そこのパティシエが浅見欣則さん。
このボンボンショコラの中ではパッションフルーツを使ったエキゾチック (黄色のドットがついているもの) は酸味とショコラの調和がとれていて、とてもおいしいです。
Christine Ferber (クリスティーヌ フェルベール) の今年のテーマは虹。ショコラとコンフィチュールの両方とも虹があるのですが、Ferber のコンフィチュールは家にまだいっぱいあるので、ショコラだけ購入。
虹なのに 6 個しかないのはご愛嬌 ^ ^;;
フランボワーズとピメントがお気に入り。ピメントがちょっとだけピリッとくるのがいいんです。ピメント使いといえば Henri Le Roux ですが (後で出てきます)、彼女のもいいですね。
もう 1 つが、プチガトー マカロン サブレ。サブレでチョコをサンドしてあり、それをチョコレートでコーティングしています。まぁ、ぶっちゃけ Tim Tam みたいなもの。
彼女のショコラはおいしいのですが、残念なのがコーティングが割れているのがよくあること。この時期は普段より大量に生産しているからだとは思いますが、もうちょっとどうにかしてほしいなぁ。
ここで、ちょっと変り種。
Pralus (プラリュ) のブリオシュ Praluline (プラリューヌ)。Pralus といえば、各地のチョコレートのタブレットをまとめたピラミッドが有名ですが、あえてそれは購入せずに Praluline にしました。というのも、去年の 11 月に新宿伊勢丹でフランス展があって、そこで売られているのを食べて、大好きになってしまったから。
でも、フランス展では Praluline という名前はついていなかったような気がするのですが...
ピンクのつぶつぶはアーモンドとヘーゼルナッツを砂糖でコーティングしたプラリネ。これがおいしいんですよ、プチプチした食感で。
ショコラに戻って、Fabrice Gillotte。Salon du Chocolat ではおなじみですね。
今年も Terroirs de Bourgogne (テロワールド ド ブルゴーニュ) と Senteurs (花のテーマ) が中心。Terroirs de Bourgogne は何度も買っているので、今年は Senteurs。
見た目は Ferber の虹と似てますけど、味はずいぶん違います。サンドウィッチ構造になっていて、ガナッシュの間にジュレが挟み込まれています。写真ではちょっとテカっているので、分かりにくいかもしれませんけど。ジュレということもあって、とても瑞々しい。
花のテーマということで、ガナッシュが花、ジュレがフルーツです。櫻庭的には王道のローズのガナッシュにフランボワーズのジュレが一番。やっぱり、ローズの香りですよ。
次は初出展の Franck Fresson。彼は MOF でルレ・デセール会員なので、はずれはないだろうということで購入。
コーティングが薄い、今様のボンボンショコラ。古いパティスリーだと、コーティングが厚くてぼそぼそするのが結構あるのですが、杞憂でした。
大きい写真の一番手前にあるのが、ライムビールのガナッシュ。これがスッパイ。こんなに酸味を直接的に表現するのは今までなかったんじゃないかなぁ。この酸味は病みつきになるかも。スパイスとハチミツは、ハチミツの柔らかい甘みに胡椒のピリッとしたところがアクセント。ここでも柚子が使われているのですが、柚子って日本よりフランスで多く使われているような気がします ^ ^;;
サントドミンゴのガナッシュもおいしい。サントドミンゴというとビオ豆 (有機豆) かなぁ。とても風味がいいです。
Henri Le Roux (アンリ ルルー) は日本に店があるので、買うつもりはなかったのです。が、パリの Salon du Chocolat で話題になったショコラが売っていると聞いては、いても立ってもいられません。
大きい写真で一番奥にある、Pina Colada (ピナ コラーダ) はパイナップルとココナッツの 2 層構造。パイナップルの甘みの強い酸味はショコラにあうのかと思いましたが、これが意外にあうんです。
ピンクペッパーを使った Baies Roses (ベ ローズ) もおいしい。Baies Roses はタブレットが売られていますが、これをボンボンショコラにしたもの。ピリッとくるんですよ、ピリッと。
さて、伊勢丹といえばやっぱり Jean-Paul Hévin をはずすことはできません。
ここも Henri Le Roux と同じでいつも地下で買えるので、そんなに買う気はありませんでしたが... なんか形がおもしろいので買ってみました。
見た目はマカロン。マカロンをチョコでコーティングしているのかと思ったら、違いました。
色の濃いほうがマロンガナッシュ、薄いほうがオレンジキャラメルの入ったボンボンショコラです。オレンジキャラメルの方が好みかな。
最後が Patrick Roger (パトリック ロジェ)。
過去の Salon du Chocolat でも、Roger のショコラは売っていたのですが、独立したブースは今年がはじめて。また、Patrick Roger 本人も来日してました。
Patrick Roger のショコラはほんと綺麗。上の半球の Colors の美しさは目を見張るばかり。
でも、写真を撮る身からすると、とてもやりにくい被写体であることも確か。だって、反射してカメラや自分が映ってしまうから。普段、あまりライティングボックスは使わないのですが、引っ張り出してきましたよ。しかも、撮るときは構図やフォーカスを決めたら、顔を離して撮っています。レンズが映りこんでいるのがよく見れば分かります ^ ^;;
半球の部分は硬くて、かじるとカリッとしてます。でも、中はとろっとしてるのです。その対比がいいですね。
黄色のほうはライムで、青いほうはスローの実。ライムの爽やかな酸味と甘みをおさえたチョコの苦味のマリアージュ。スローという植物は聞いたのも食べたのもはじめて。スロージンに使うらしいですけど。スローも酸味があってフランボワーズのような感じ。こっちの方がチョコの甘みを強いです。どちらもとてもフルーティー。
下のボンボンショコラは 3 種類。フィンヤティーヌとアーモンドのマジパンとパッションフルーツ。フィンヤティーヌはサクサク、マジパンはしっとり、パッションフルーツはねっとりと食感がそれぞれ異なります。個人的にはパッションフルーツが一番の好み。パッションフルーツのフレッシュ感がギュッと詰まった感じです。
Patrick Roger は箱もカッコいい。ボンボンショコラのほうはふたの部分に磁石が入っていて、ピタッととまるんです。なんかハンドバッグみたい。
ほんとはこれ以外にコレクションボックスも買ったのですが、まだほとんど食べていないし、長くなってしまったので、また今度。
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