2009/01/28

今日の一枚

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Miles Davis "Doo-Bop" (1991)

Miles Davis の遺作。実際には録音の途中でなくなってしまったので、Wrapper 兼プロデューサの Easy Mo Bee が未発表音源からやりくりしたらしいです。

Miles Davis のアルバムとしてはあまり評価されていないように感じますけど、櫻庭は好きです。バックが Hip Pop になろうとも、Miles のトランペットが入るだけで違う世界にがらりと変わるのです。存在感ありすぎ。

音数は昔から比べるとぐっと減りましたけど、その分 1 音 1 音にかける意気込みみたいなのが伝わってくるようです。

Miles はその時代、時代ごとに変容し、到達したところがここというのがすごいですよね。でも、まだ生きていたら、もっと違う世界観を見せてくれたのではないかと思うと、その死が残念でしかたないです。

2 曲目の Doo Bop Song とかむちゃくちゃカッコよっくないですか。Miles のペットと Easy Mo Bee のラップが絡みあって、うねうねとうねっていくのに浸るのが気持ちいいです。

High Speed Chase のスピード感もたまらない。途中から入ってくるビブラフォンがまたいいんです。トランペットとビブラフォンのユニゾンが本当に車でチェイスしているようで気持ちがいいです。

これは Jazz ではなく、Miles Davis というジャンルだと思うのです。

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