今日の午前中の General Session はなんと Miscrosoft。
Microsoft が General Session を担当するなんて、以前だったら考えられないですね。でも、全然興味がないので、ゆっくり寝ることにしました。
ところで、例年 Duke と写真を捕れる場所が、今年は緑の布が張られています。
ここで写真を撮るのは以前と変わりません。変わるのは撮った後。グリーンバックを画像処理で抜いてしまい、カードに印刷してくれるのです。
普段は Duke はいないのですが、今日はたまたま Duke が来てました。Duke と一緒に写真を撮ってカードを作ってくれるのです。
カードを作るため並んでいる人が多数。今年の人気スポットになってました。
ということで、今日聴講したセッションです。
Technical Session
- TS-5578 The New World: JavaFX Technology-Based UI Controls
- TS-5052 Hacking the File System with JDK Release 7
- TS-4887 Garbage Collection Tuning in the Java HotSpot Virtual Machine
- TS-5496 This in Not Your Father's Von Neumann Machine; How Modern Architecture Impacts Your Java Apps
BOF
- BOF-5087 All Things I/O with JDK Release 7
- BOF-4595 Insights into Java Platformsk Standard Edition, and JavaFX Platform Performance
- BOF-4135 Java Programming Language Tools in JDK Release 7
その他
BOF-5087 と BOF-4595 は Q&A セッションでした。なーんだ、そうだったのか。だったら、Ask the X とか Meet the X Team のようなセッション名にしてくれないかなぁ
Q&A セッションは、その対象に対してすでに知識を持っており、問題意識を持っている人にはとても有益です。でも、事前の知識がない場合、とても退屈。全然分からないのですから ^ ^;;
最後の BOF-4135 は内容がちょっと薄い。そういえば、apt は JDK 7 からはサポートされないようです。
今年は結局、おもしろかった BOF に参加できませんでした。残念。
TS-5578 The New World: JavaFX Technology-Based UI Controls
JavaFX のチームが JavaFX 1.2 の機能を紹介する唯一のセッションかもしれません。ほんとはちゃんとジェネラルな情報、たとえば JavaFX 1.2 の新機能をまとめたり、今後のロードマップを紹介したりするセッションを初日に欲しいところです。
なぜ初日かというと、そこで各機能の詳細を紹介するセッション情報を得られるので、予定を組み直すことも可能だからです。
で、このセッションは JavaFX 1.2 で拡充された UI Controls に関するセッション。
UI Controls は Swing をベースにしていない GUI コンポーネントのことです。Swing をベースにしていないので、JavaFX Mobile でも使うことが可能です。
JavaFX 1.1 で JavaFX Mobile を使うことができるようになりましたが、GUI コンポーネントが皆無だったので (ほんの少しだけありましたけど)、ろくにアプリケーションを書くことができませんでした。それが、やっと普通に使えるレベルまで達したというところです。
UI Controls には
- Button
- ToggleButton/RadioButton/CheckButton
- Slider
- Label
- ScrollBar
- Hyperlink
- ProgressIndicator
- TextBox
- ListView
その他に
- Single/Multiline text
- Position text within Labeled bouds
- Text overrun rules
- Font
- Graphic
が用意されています。しかも、これらの機能は JavaFX 1.2 の新機能である Mixin で提供されます。
JavaFX ではもともとインタフェースが使えないかわりに、多重継承をサポートしていたのですが、多重継承は使うのが難しい。だから、今回の Mixin はいい選択だと思います。
で、これらは CSS で外観を変えることも可能です。
そして、もう 1 つが Charts。棒グラフや円グラフ、折れ線グラフなどを使えるようになりました。
個人的にはレイアウトマネージャが拡充されたのがうれしいところ。JavaFX ではノードごとに回転やスケールなどが変更できるので、それらを含めたレイアウトをするのは大変らしいです。
それにしても、これでやっとまともなレイアウトをできるようになりました。これで、ずいぶん Flex に近づいてきたという感じですね。
ところで、このセッションだけ資料が JavaOne のテンプレートと違っていました。こんなこと許されるの? JavaOne は事務局がすべてのセッションの資料を事前にチェックするはずなのに (BOF は除く)、なんでテンプレートが違っていて平気なんだろう?
Amy Fowler |
Richard Bair |
Jasper Potts |
TS-5052 Hacking the File System with JDK Release 7
JSR 203 More New I/O APIs for the Java Platform ("NIO.2") のファイルシステムに関する部分だけを紹介するセッション。
今まで、java.io.File クラスではできなかったことがいろいろとできそうです。
基本は Path クラス。
PathオブジェクトはFileクラスのtoPathメソッドを使用するか、FileSystemクラスのgetPathメソッドを使用して取得します。
ところが、JSR 203 の public review draft には FileSytem クラスには getPath ではなくて toPath メソッドになっています。
public review draft 以後の動きは Expert Group でないとよく分からないのですが、いろいろと変わっているのかもしれません。
実をいうと公開されている資料にはコードは全然のっていません。セッションではコード例はすべて NetBeans で示されています。このコードはもちろん公開されていません。
できれば、資料にものせてもらいたいですね。
個人的におもしろかったのが、Visitor パターンを使ってファイルをトラバースしながら処理を行なう API。これはおもしろい。
また、ファイルに変更があった場合にのティふぃけーションをあげてくれる機能もあります。いままで、ファイルが変更されたかどうかを調べるには、定期的にファイルの最終変更時間を取得するという方法を用いていましたが、のティふぃけーションでかなり簡単になりそうです。
扱えるファイルのメタ情報も大幅に増加しています。
TS-4887 Garbage Collection Tuning in the Java HotSpot Virtual Machine
Java VM はいろいろな種類の GC が採用されていますが、それぞれの特徴とチューニング方法を紹介するセッション。
おもに、Yound 世代の CopyGC と、パラレル GC、Concurrent Mark & Sweep の 3 種類。残念なことに G1 GC は紹介されませんでした。
最後に GC をモニタリングする方法。
びっくりしたのが、VisualGC が VisualVM のプラグインとして提供されるようになったこと。jconsole がなかったころは VisualGC をよく使っていたので、ここで復活するとは思いもしませんでした。
確かに、jconsole では Young 世代の寿命のチャートが表示されないので、それなりに使えるかもしれません。
その他に、オフラインのツールとして
- GC Logging
- PrintGCStats
- GChisto
が紹介されました。
Charlie Hunt |
Antonion Printezis |
TS-5496 This in Not Your Father's Von Neumann Machine; How Modern Architecture Impacts Your Java Apps
CPU のアーキテクチャーの歴史と、それがどのようにアプリケーションに影響するかというセッション。スピーカーは ex-Sun で現 Azul の Cliff Click とまたまた Brian Goetz。
印象的だったのが、CPU とメモリのスピードのギャップが大きくなってしまった現在は、メモリは新しいディスクとしてみるしかないということ。
だから、なるべくキャッシュをなるべくミスしないようにするのが重要になってくるわけです。
Brian Goetz |
Cliff Click |
"After Dark" Bash
今日の 1 コマ目の BOF が外れだったので、途中で抜け出して "After Dark" Bash へ。
今年の "After Dark" Bash は World Classic Rockers のライブです。
もともと Moscone Center の上の Yerba Buena Park で行なわれるはずだったのですが、昨日の夜場所変更のメールが。
天気予報では今日は雨の予報でした。さすがに雨の中、野外でライブを行なうわけにはいかないということで、Marriott Hotel の地下のボールルームに変更になったのです。
しかし、蓋を開けてみたら、今日はよく晴れています。今回の JavaOne は雨の日はないものの、ずっと曇りで寒い日が続いていたのですが、はじめて朝から晴れてました。
これだったら野外の方がよかったなぁ。
さて、今日ライブを行なう World Classic Rockers ですが、それほど知名度は高くありませ。去年の Smash Mouth に比べるまでもありません。
でも、メンバはすごいのです。
ようするに、World Classic Rockers は以前は著名なバンドなどで活躍していた人が集まってできたバンドなのです。
まぁ、いうなればシニアバンドですね。
メンバーを並べてみると
- Vocal: Greg Walker (元 Santana)
- Vocal: Fran Cosmo (元 Boston)
- Guitar: Michael Monarch (元 Steppenwolf)
- Base: Nick St. Nicholas (元 Steppenwolf)
- Drums: Ansley Dunbar (元 Journey)
- Guitar: David Coyle
- Keyboard: Mark Hoyt
ステージと客席の間隔はほとんどなし。すぐ目の前で演奏してます。だから、上の写真のようなドアップも撮れるわけです。でも、被写体ぶれしてますが ^ ^;;
櫻庭は BOF の合間に来ただけなので、Black Magic Woman など 2, 3 曲聞いただけで再び BOF へ向かいました。もっと聞いていたかったなぁ。
後で聞いた話だと、後半ゲストとして元 TOTO のボーカルが来たらしいのです。そして、Africa などを演奏したらしいのです。
それを知っているのであれば、次の BOF なんか聴講せずにここに居続ければよかったのに......
後悔先に立たず。
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