今日で JavaOne もおしまい。これが最後の JavaOne になるかもしれないので、寂しさもひとしおです。
最終日はセッションも少なく、夕方 (といっても日は高いのですが) にはすべてのセッションが終わってしまいます。今日帰る人も多いので、午後になると人がとても減ります。
それにしても今年は参加者が少なかったですね。いつもであれば長蛇の列がつらなる James Gosling の General Session でさえ、それほど並んでいません。
朝、早起きして並んだのですが、全然人がこないので、拍子抜けでした。
寂しいといえば、上の写真。
この写真は Moscone North の階段を降りたところにある今までの JavaOne T-Shirt で使われたキャラクターなどを使った大きいタペストリーの一部です。
全体は左の写真です。真ん中の建物の 2 階の奥の窓からのぞいている人がいるので誰かと思ったら... John Gage でした。彼もいなくなってしまったんですよね。
ということで、今日は次のセッションを聴講しました。
General Session
Technical Session
- TS-5427 Inside Out: A Modern Virtual Machine Revealed
- TS-4466 Move Your Users - Animation Principles for Great User Experiences
The Toy Show
去年は DJ Anna の演奏があったのですが、今年は何もなし。それはちょっと寂しすぎませんか?
Chris Melissinos はよく動きます。静の John Gage、道の Chris Melissinos という感じ |
御大、James Gosling |
Terracotta の Ari Zilka に Duke's Choice Award |
Atlassian の Brendan Humphreys も Duke's Choics Award。でも、その Duke の持ち方はないんじゃない |
教育用 IDE の BlueJ のメンバ |
初日の General Session でも取りあげられた Java の FPS である Runescape の Mark Gerhard |
Simon Ritter による JavaFX とプロジェクタのデモ。でも、これ去年の Sun Tech Days Tokyo でもやってたよ。しかも、立ち位置悪すぎ |
Angela Caicedo も JavaFX のデモ。透明ディスプレイに赤外 LED を仕込んだ手袋を使ってお絵かきするというデモ。こっちはおもしろかった |
Tor Norbye は JavaFX Authoring Tool のデモ |
JavaFX Authoring Tool |
Telenor の Fritjof Bogner Engelhardtsen は SunSPOT に Java Card 3.0 に対応した SIM カードをつなげて、電話をしたりするデモ |
高校生が対象のロボコン FIRST Robotic Competition に優勝したチームとそのロボット |
フィールドにあるボールを拾って、相手のロボットのコンテナに多く入れると勝ち。ここでは拾ったボールを James Gosling に。 |
ND SatCom の Sven Reimer は NetBeansプラットフォームを利用した衛星トラッキングシステムをデモした |
Visuvi の Chris Boone はイメージ検索のデモ |
Grameen Foundation の Sam Birney と Van Mittal-Hankle はマイクロファイナンス用の情報管理システム |
Check1two の Manuel Tijerino は Java/JavaFX を用いたジュークボックスを紹介 |
ジュークボックスに使うから 1 ドルくれと Gosling にせびる。General Session で Gosling に金をせびる人なんて初めて見た |
せびった 1 ドルをジュークボックスに投入して、音楽を聴く |
Zoltán Szabó と Balázs Lájer は Richo のプログラミングコンテスト優勝者。コピー複合機を使ったアンケートの解析システム。でも、これ SQS に似てるよね |
毎度おなじみ Realtime Java の Greg Bollella が連れてきたのは VM の Marcial Hernandez。VM の無人運転の研究を紹介。Golf GTi が無人でかっ飛ばしていた |
Neil Young がリンカーンの電気自動車の LincVolt に乗って Gosling を訪ねた時のようす |
これが Neil Young の LincVolt。UI に Java/JavaFX が使われているらしい |
最後に Chris Melissinos 再び登場 |
再び T-Shirt を投げておしまい |
General Session の後、Sun の従業員が集まって記念写真。こんなのはじめて見ました。
少なくとも Sun が主催する JavaOne はこれでおしまいなわけでです。
TS-5427 Inside Out: A Modern Virtual Machine Revealed
なんでもいいけど、話すスピード早すぎ。特に Tony Printezis。
昨日もそうだったけど、VM に関係する人ってみんな早口なのかなぁ?
VM、特に HotSpot のように動作中にダイナミックにコンパイルする VM に関して。HotSpot って、動作しながらプロファイルして、ホットスポットをネイティブにコンパイルするわけです。逆に使われないようになったらデコンパイルもします。
そういう VM の最適化について。たとえば、インラインとか。null にならないことが保証できれば、null チェックをネグってしまうなんて全然知りませんでしたよ。
内容はおもしろいのですが、資料の文字は多いし、早口だし、でついていくのが大変でした。
そういえば、質問の時間に、演台につかつかと近づいていく人が。誰かと思ったら Cliff Click でした。
Brian Goetz |
Antonios Printezis |
John Coomes |
TS-4466 Move Your Users - Animation Principles for Great User Experiences
Chet Haase と Romain Guy のセッションといえば Filthy Rich Clients という名物セッションなわけですが、今年はなぜかタイトルが変わってしまいました。タイトルが変わってしまったため気づかなかった人が多いのか、最終日のせいか、聴講者は少なめ。おもしろいセッションなのにもったいない。
開口一番、Chet が "Welcome to the Filthy Rich Clients" というと、Romain がすかさず突っ込み。こんな感じで、漫才のようにセッションが続いていきます。タイトルも勝手に Animation Rules に変えちゃったりして。
でも、内容はかなり示唆に富んだもの。
ディズニーが出している The illusion of Life というアニメーションを作るための本と、Timing for Animation という本をベースに、漫画のアニメーションと GUI のアニメーションで通じるところ通じないところを比較しながら、効果的なアニメーションについて考えていくセッション。
まずは、漫画のアニメーションにおける 12 の法則。一応日本語にしてみましたけど、もしかするとアニメ特有の訳語や言い回しがあるのかもしれないので、参考程度に。
- Squash & Stretch つぶす & のばす
物体を動かす時にそのままの形状でなく、ぶつかった時はつぶし、飛び上がる時はのばすなど変形させる - Anticipation 先行
速い動作の前に、ちょっとだけ後ろに引くような動作を付け加えると、スピード感が増す - Staging 演出
- Straight Ahead vs. Pose to Pose 連続 vs 離散
物体がある地点から他の地点に移動する時、刻々と形状を変化させるか、移動開始の形状をそのまま維持するか - Follow Through & Overlapping Action 事後動作 & オーバラップした動作
- Slow In & Out スローイン & スローアウト
- Arcs 弧
物体を移動させる時に弧を描かせる - Secondary Action 第 2 の動作
移動する時に、移動のアニメーションだけでなく、もう1つ別のアニメーションを組み合わせる - Timing タイミング
- Exaggeration 誇張表現
- Solid Drawing リアルな絵
- Appeal アピール
こういうことに対し、GUI では普通のアニメに比べてリフレッシュレートが高いことや、手書きではないことから、すべてをそのまま鵜呑みにできるわけではありません。もちろん、かぶるところもあります。
ということで、GUI での 12 の原則。
- Squash & Stretch
- Anticipation
- Staging
- Straight Ahead vs. Pose to Pose
- Follow Through and Overlapping Action
- Slow In & Out
- Arcs
- Secondary Action
- Timing
- Exaggeration
- Solid Drawing
- Appeal
その他に細かいところだと
- Timed
- Designed
- Smooth
- Transitioning
- Realistic
- Anticipatory
- Simple
考えさせられますね。
おもしろかったのが、サンプル。現在、Chet は Adobe に所属しているのですが、サンプルは半分が Flash、半分が Java でした。やっぱり、まだ Java を使かっているんですかねぇ。
Chet Haase |
Romain Guy |
というわけで、今年の JavaOne もこれでおしまい。
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