2009/09/30

The Derek Trucks Band と Doobie Bothers

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The Derek Trucks が来日すると聞いていたのですが、Doobie Brothers と一緒なのだと。

うーん、どうしようかなぁ。The Derek Trucks Band は聞きたいのですが、Doobie はそれほどでもないし....

とか考えていたら、ずいぶん日がたってしまったので、あきらめていました。

ところが、追加公演があるというではないですか。躊躇していたら次はないかもしれないので、チケット購入。

というわけで、今日は NHK ホールでライブです。

The Derek Trucks Band は演目的には前座。でも、櫻庭的にはなんといっても The Derek Trucks Band がメインです。

ステージは Already Free のジャケ写がバック。

特に何の紹介も MC もなく、いきなり Derek Trucks のスライドがなりはじめました。うーん、この音ですよ、この音。

それにしても、このバンド、ステージ映えしないというか、なんというか。

前に出てくる人は皆無。Derek Trucks にいたってはギターしか見ていなくて、客席を見たのなんかほとんどありません。ボーカルの Make Mattison もスタンドマイクで淡々と歌うだけ。マイクを手にすることもありません。

そんな雰囲気なのですが、演奏はすごい。むちゃくちゃカッコいいです。

意外だったのですが、Derek Trucks ってエフェクター使わないんですね。アンプの歪みだけ。だから、クリアトーンなんだ。

ギターのトーンを変える時はギター自体を変えてしまうという割りきり。Down in the Flood では 1 曲の中で、バッキングの時とソロの時でギター代えてました。CD ではバッキングにアコギ使ってジャカジャカ弾くんですけど、いつものクリアトーンではあわないのでしょう。

とはいうものの、ほとんどギブソンの SG。SG はもうトレードマークですね。

そういえば、チューニングはどうしているんだろう?

Wikipedia によると全部 Open E なんだそうです。これはこれですごい。

曲の途中で後ろの方にいくので、またギター代えるのかと思ったら、どうやら弦が切れてしまったようです。自分で弦代えてましたよ。ステージの途中で本人が弦代えているなんて、はじめて見ました。

ついでにいうと、Jeff Beck みたいに指弾き。Jeff Beck はエフェクターもほとんど使わないので、こういうところは似ているかも。

キーボードはハモンドオルガンがメイン。このハモンドオルガンがまたいい音出すんだ。

後半は Doobie Brothers のメンバーが入れ替わり立ち替わり参加。

圧巻は最後の Key to the Highway。そう、Eric Clapton が Derek & Dominos の時にやった曲。ちなみに、Derek Trucks の名前はこのバンドに由来してます。

Doobie の Tom Jonsston と Pat Simons が参加して、3 人で交互にギター弾きまくり。これはすごい。でも、こうやってみると、ギターに関してだけいえば Derek Trucks が抜きんでてますね。やっぱり、この人はすごい。

惜しむらくは、アコギもしくはリゾネイターギターを使うことがなかったこと。サポートギタリストがいないからしかたないのかもしれないけど、アコギを弾くのも見てみたかったなぁ。

それに、今回はサザンロックやブルースが中心だったのですが、もうちょっと Jazz っぽい曲を入れて欲しかったなぁ。My Favorite Things をやった日もあるらしいのですが、今日はやりませんでした。Already Live の My Favorite Things を聴くと、バリバリの Jazz で弾きまくっているので、期待していたんだけど、残念。

 

時間はあっという間に過ぎて、セットチェンジを挟んで Doobie Brothers のステージ。

セットチェンジをしている時に、なぜか舞台上にアコギがスタンドに据えられています。それも普通のギタースタンドではなくて、1m ぐらいの高さで、しかも少し斜めに取り付けてあります。

オブジェ的な何かなのかなぁと思っていたら...

その 3 台のアコギはそのままにライブは開始。

謎はすぐに解けました。ギターの 3 人はエレキを弾いていたんですけど、曲の途中にアコギのパートがあるのです。

そうしたら、エレキを持ちながら、アコギでプレーしはじめたんです。そう、途中でギターチェンジをしなくて済むように、アコギが据えつけられていたというわけ。

これはなかなかいいんじゃないかなぁ。

さて、私にとっては Doobie Brothers は前座なのですが、意外に楽しめました ^ ^;;

私にとって、Doobie Brothers は Michael McDonald が加入する前の初期の頃がすべて。そして、今のメンバーはほぼその頃のメンバー。

しかも、Derek Trucks とは対照的にエキサイティングなステージ。楽しめないわけがないですね。

Derek Trucks の時は立っているお客さんはほとんどいなかったけど、Doobie Brothers はなんやかんやいっても総立ちですから。

それにヒット曲があるのも強いですね。みんなで歌えるし。

最後はギターピックを投げまくりでおしまい。

ライブとは全然関係ないんだけど、私のまわりにいた人が変でした ^ ^;;

まず、となりいた若者。Doobie Borhters のファンで、Doobie のライブの間はずっとヘッドバンキング。 でも、ずっと手を組んだまま。トレインスポッティングのポスターみたいに手を脇の下に挟みこんでヘッドバンキングしてます。

でも、途中 Tom が観客に手拍子をとるようにいったんです。その時、彼がはじめて手を叩いたのですが、全然リズムが違う。もしかして、手拍子するとリズムが狂うって自覚していたのかなぁ。

もう 1 人。私の前にいた女性。Doobie Brothers の時、ずっと踊っていたんだけど、リズムと微妙に狂っているんです。1/4 拍ぐらいずれてる。で、だんだんずれが大きくなって、あるしきい値を超えると、踊りをリセットして、リズムに合わせるの繰り返し。もっとリズムを合わせやすい単純な踊りにすればいいのに。

まぁ、それはそれとして、今度は The Derek Trucks Band 単独で来日しないかなぁ。ついでに、Doyle Bramhall II と Susan Tedeschi が一緒だったらもっといいんだけどね。

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