秋のにおいといったら、何を思い浮かべるだろうか。
私の場合、なんといってもキンモクセイとギンナンである。
キンモクセイのにおいは暴力的。1 年のうちわずか 1 週間だけ、濃密な香りを漂わせる。
私は小田急線の各駅停車を使って通勤をしているのだが、南新宿の駅で列車のドアが開くとキンモクセイのにおいがする。このにおいをかぐと、秋だなぁと感じる。
南新宿は小さい駅で民家と駅が隣接している。その隣接した家にキンモクセイがある。
ちなみに柿を育てている家もあって、オレンジ色の実がたわわに実るのもホームから見ることができる。
さて、もう一方のギンナンである。
家のそばにはイチョウ並木が多くある。そのせいもあって、この時期はイチョウから落ちたギンナンがすごいにおいを放っている。
もう毎年のことなので、どこが雄の木で、どこが雌の木なのかも覚えているほど。あぁ、あそこはくさかったなぁと。もちろん、葉を見れば雌雄の判別は簡単につくのだが。
それにしても、ギンナンのにおいがそれほど悪いにおいとは思っていない。
大学院に通っている時も、キャンパスはイチョウだらけだった。何度か研究室のみなで拾ってきて、ストーブで炒って食べたものだ。
結局は食べ物に行きつくのである。
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