Rodrigo y Gabriela "11:11" (2009) | |
というわけで Rodrigo y Gabriela の 11:11 です。 このアルバムは 11 曲入っていて、いずれも Rodrigo と Gabriela が影響をうけたギタリストたちへのオマージュになっています。いちおう、リストアップしてみると
ロック、ジャズ、フュージョン、そしてフラメンコは分りますけど、タンゴとかウードなどほんとに幅広い音楽から彼らが影響されていることが分ります。 だから、といってこのアルバムの曲が 1 曲 1 曲ジャンルの違う曲かというと、そうでもなくて、ちゃんと Rodrigo y Gabrila の曲になっているところがいいですね。 でも、部分部分を聞いていると、あぁ Jimi Hendrix が弾いてそうだなとか、Al di Meora がやりそうだなというパッセージがちりばめられています。 デビュー盤の前作に比べると、インパクトは薄くなったかもしれませんが、完成度はかなり高くなっていますね。 パーカッションやエレキ、ピアノなども取り入れているのですが、やはり中心になっているのは 2 人のギター。しかも、今回は音を重ねてきましたねぇ。これをライブでどう処理するのかなぁと思ってたんですけど、それはそれなりのアレンジをしてきて、2 人でやりくりしてましたよ。 でも、エレキはちょっと安易かもしれない。 1 曲目の Hanuuman から Gabriela のドンドコドンドコと響くギターがはじけまくり。いいですねぇ、この曲。 意外だったのが、4 曲目の Logos。「えっ、アルペジオ?」って感じ。前作でもアルペジオの曲はあるのですが、どうしてもパーカッシブなギターの印象が強いので。だから、アルペジオで 1 曲通すというのは意外なんです。 この曲の最後の溜から、次の Santo Domingo へのつながりがカッコいい。 圧巻なのが、最後の 3 曲。 Chac Mool はどこか東洋的な響きのあるゆったりとした曲。この曲も Gabriela はアルペジオ。 Rodrigo はまず単音。2 フレーズ目からオクターブユニゾン。多分オクターブ奏法ではなさそうなので、音を重ねどりしているのでしょう。だんだんとパーカッションが強くなっていき、アラビア風な旋律を混ぜてきます。 そして、次の Atman につなぐわけです。この曲はダイナミック。いつもの Rodrigo y Gabriela のような感じ。 でも、旋律はエキゾチックです。ここでもエレキが使われていますけど、この使い方はいいんじゃないかなぁ。彼らはもともとこういう音楽やっていたわけだし。でも、このギターは Rodrigo じゃなくて Alex Skolnick らしいです。 最後は余韻のようにボリュームをしぼっていき、そのまま最後の 11:11 へ。 この曲は Pink Floid へのオマージュなわけですが、とても広がりのある曲。パーカッションとギターだけでこのサウンドをよく作るよね。ギターは重ねてますけど、それでもすごい。 そして、ライブではスライドでやっていた部分はピアノ。途中からピアノが入って、ピアノ以外の音がだんだんとフェードアウトしていき、ピアノだけ。ありがちな終わり方ですけど、これがカッコいいんだ。 やっぱり、この 2 人、タダモノではないです。 |
2010/01/18
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