すでに体力的にきつい JavaOne 2 日目です。
昨日はランチを外で食べたのですが、今日は JavaOne のランチボックスにしてみました。もちろん、JavaOne のランチボックスがおいしくないのは分かっているのですが、並んでいるランチボックスの中に Bahn Mi を見つけてしまったからなのです。
Bahn Mi (バインミー) はベトナムのサンドウィッチ。基本的にアメリカのパンはおいしくないのですが、バインミーはおいしいところが結構あります。櫻庭はパクチーとニョクマムの味付けのバインミーが大好きなので、つい手にとってしまったのです。
でも.... やっぱり、おいしくなかった orz
さて、今日、聴講したのは...
Keynote
Technical Session
- 23225 Data Parallelism with the Fork/Join Framework in Java 7
- 24313 JavaFX 2.0 Web Component at a Glance
- 22641 The Heads and Tails of Project Coin
- 25009 Introducing FXML
BOF
- 24569 JavaFX 2.0 Visual Workflow Editor
- 24566 JavaFX 2.0 Event System Walk-through
- 24022 Java Tuning Puzzlers
初日に普通の Keynote をやらずに、Technical Keynote というのはかなりイマイチと昨日書きましたが、今日の Keynote を聞いてなおさらその感をぬぐうことができません。
来年は戻してほしいなぁ。
今回の JavaOne で JavaFX 2.0 がリリースされたということで、JavaFX のセッションはいっぱいあります。しかし、Technical Session はまあまあだとしても、BOF はひどいのばかり。
API や使い方を説明するだけで、なぜそれが必要なのかとか、どういう目的で導入したのかとか、総論的な話がまったくありません。
そのせいで導入部ですでに興味を失っているっぽい人が多数。もうちょっとどうにかならないものでしょうか。
Project Coin は期待していた Java SE 8 の話が最後の 1 ページしかありませんでした。それが分かっていれば、もっと早くに違うセッションに乗り換えたのですが...
それはそうと、今年はなぜかみな資料の文字が小さい!! しかも、スクリーンも小さいし、低い位置にあるので、後ろの方の人は全然見えないはず。もうちょっと、聴講する人のことを考えないと。
Keynote
JavaOne Strategy Keynote
今回の JavaOne では、JavaOne 全体の MC がいません。昨日まではそれが Adam Messinger がその役かと思っていたら、違うようです。かつての John Gage みたいな人がいた方がいいと思うんですけどねぇ。
ということで、MC の紹介もなにもなしに、いきなり Juniper のスピーチが始まってしまいました。
まぁ、内容には興味がないので、省略するのですが、Juniper の David Ward はなぜか下の写真のように、壇上で靴を脱いでいるのです。なんで!!
続いて壇上に立ったのが Hassan Rizyi。
彼は去年から今年にかけての Java のまとめについて。あげてある項目はみなよくできたということでチェックがついているのですが、チェックしていないのは外しているからだろうと突っこみたくなりますwww
その後、ゲストとして IBM の Jason Gartner、RedHat の Mark Little、Intel の Steven Chin の 3 氏を壇上に上げています。まぁ、たいしたことをいっているわけではないですww
IBM の Jason Gartner | RedHat の Mark Little |
Intel の Steven Chin |
で、ここからが本番。Adam Messinger が壇上に立ちます。
昨日はまったく触れられていなかったロードマップが表示されました。なんと、Java SE 8 は来年リリースの予定が延期され、2013 年のミドルになっています!
元々は 1 年半のリリース間隔だったわけですが、2 年に伸ばしたわけです。もともと Java はリリース間隔を 2 年にするということがいわれていたので、それに準ずるという説明がなされました。
しかし、問題なのは本当の理由です。
よくいわれるのは Project Lambda や Project Jigsaw が遅れているためという理由ですが、櫻庭はこれは怪しいと思っています。
あくまでも予想なのですが、1 年半のリリース間隔はライセンシーからかなりクレームが出たのではないかと。あくまでも予想ですよ。
リリース間隔が短いと Java に依存したパッケージもリリース間隔を短くしなくてはいけないですが、そのための開発コストやテストのコストはバカにならないのではないでしょうか。ユーザもそんなに間隔が短いと Java SE 7 へのアップデートは見送って、Java SE 8 にするということが起こりかねません。
ということで、2 年になったのではと予想しているのですが、実際はどうなんでしょうね。
なんでそういうことを思ったかというと Project Lambda や Project Jigsaw の活動がちょっと後退したように思えるからです。Lambda はまた記述を変更し、Jigsaw は要求のとりまとめなどをやっています。
これはリリース間隔が 2 年になって、少し時間に余裕ができたから、考え直す時間ができたのではと、櫻庭は勝手に予想しているわけです。
あくまでも予想ですけどね。
Twitter の Rob Benson |
さて、その Java SE 8 では、なんと JavaFX 3.0 が含まれることになりました!!
ということは、今までの Swing は必然的に終了?
もちろん、AWT と同じようにメインテナンスは続けられるでしょうけど... もともと Java SE 8 に入る予定だった Swing Application Framework も入らないと思います。
そして、Java VM の convaergence が完了するらしいです。つまり、HotSpot と JRockit が統合するということ。
気になるのは G1GC と JRockit の GC をどうするのかというところ。両方とも入れたままにしておくのか、どちらか一方に集中させるのか?
今の VM も GC の種類はたくさんあるので、両方とも入れたままという可能性が高いと思いますが、その時はどれをデフォルトにするかということも問題になると思います。
JavaScript のエンジンも新しく Nashorm になります。これが Rhino とどういう関係なのかいまいちよく分らないのですが...
そして、おもしろそうなのがセンサー類のサポート。今まで Java でセンサーを扱うには RS-232C でつなぐか、JNI を使わなければならなかったのですが、Java の API からセンサーをコントロールできるようです。これは楽しみ。
その後、Twitter が JCP に加わったという発表し、ゲストとして Twitter の Rob Benson を壇上に上げました。
Java SE の最後は Java SE 8 以降の話。
昨日も少し話が出ましたが、ここでもまた違った観点から取りあげられています。
- Interoperability
- Multi-language JVM
- Improved Java/Native integration
- Cloud
- Multi-tenancy support
- Resource management
- Ease of Use
- Self-tuning JVM
- Language enhancement
- Advanced Optimization
- Unified type system
- Data structure optimization
- Works Everywhere and with Everything
- Scale down to embedded, up to massive servers
- Support for heterogenuous compute models
次に Nandini Ramani が登場して、JavaFX のデモ。
今年はタブレットでゲームをするというデモ。はじめは Windows のタブレット。これはまぁ順当。
次が、JavaOne では名前を出してはいけないとある G ではじまる会社の A のタブレット。以前も A で動かしていたことを見たことがあるので、それほど移植するのは難しいことではないのでしょう。
ただ、政治的なことからリリースされることはないと思いますが。
そして、最後に取りだしたのが、リンゴのマークのタブレット。なんとリンゴのタブレットでも JavaFX が動いています。
しかも、まったくソースは変更していないというではありませんか。Write Once, Run Anywhere ですよ。
ただし、この事実があるからといって、本当にリリースするかといったら難しいでしょう。本当に出すつもりであれば、確実にゲストにリンゴの会社のエグゼクティブを呼んでいるはずです。
それがないということは、今回は軽くジャブを出して、相手の出方を見るぐらいのところでしょうね。
間違っても、このままリリースするとは信じないでください。
続いて Harris や ARM、GetJar からのゲスト。
Adam Messinger が最後に触れたのは Java ME に関して。
なんと CDC と Java SE Embeded が統合されます!!
CLDC はより小さな機器へ対応ということで残されていますが、今後は CDC/Java SE Embedded が中心になるでしょうね。
そして、Java ME も Java SE と同じバージョニング、同じリリース時期になりました。これは Java SE Embedded と統合したからでしょう。
この話を昨日していれば、Technical Keynote の Java ME のパートはもっとみな興味を持って聞いたと思います。つくづく、順番が間違っていたと感じますね。
Harris の Sherry Covell | |
ARM の Lance Howarth | GetJar の Ilja Laurs |
続いて Cameron Purdy による Java EE/Aplication Server の話。でも、よく分らないから省略。途中 ESPN のゲストを呼んだりしてました。
最後に再び Adam が登壇して Cameron と一緒に Project Avatar の話題。
でも、これがよく分らない。クライアントが HTML 5 で、サーバーというかクラウド側が Java というだけではないようです。これも分かったら追記します。
ESPN の Sean Comerford |
BOF
24022 Java Tuning Puzzlers
Puzzlers といって Joshua Bloch の Puzzlers とはちょっとスタイルが違います。選択肢はなし、思い思いに参加者が答える型式。
日本だったら誰も答えないだろうなぁと思うのですが、こちらは逆。ちゃんとみな答えてくれます。
問題も Tuning ということなので、ヒープ使用量のグラフを使用したりしています。
たとえば、「十分なヒープがあって、ちゃんと GC もされているのになぜかヒープの 20% しか使っていないという状況はなぜ起きるか?」という問題。
Static 領域が足りないからだとかいろいろと会場から声が上がるのですが、みんな不正解。
正解はプログラム中で System.gc() をコールしているから。
System.gc() は GC のスケジュールをメチャクチャにするから使ってはいけないのですが、実際にこういう結果になるとは思っていませんでした。でも、確かにそうですね。
というような問題を時間が許す限りやったわけです。なかなか難しかったです。
おまけ
明日は Sting と Tom Petty & The Heartbreakers のライブがあるのですが、日曜日のレジストレーションの時にはそのチケットというか手首に巻くリストバンドをもらえなかったのです。リストバンドは後から配布ということになっていたのですが、今日リストバンドのピックアップがありました。
でも、どこでどうやってもらえるのか公式な情報はなし。もしかするとあったのかもしれませんが、櫻庭は気がつきませんでした。
結局、それを知ったのは Oracle の社員の人の Twitter のつぶやき。とりあえず、無事にピックアップはできましたけど、もうちょっとどうにかならないんですかねぇ。
今年はレコードの形をしたパンフレットになってました。なかなか凝ってますね。
話題変わって、今年もおやつの時間帯には Candy Bar が開催されています。
アメリカでよくあるグミやジェリービーンズが入ったビンが並んでいるお店みたいな感じ。もちろん、取り放題です。
でも、去年より格段にグレードダウン。お菓子の種類も減っているし、ビンに入っている量も少ないです。ちょっと残念。去年の Candy Bar はスポンサーつきだったけど、今年はスポンサーがつかなかったからかもしれません。
それでも大行列になるんですけどね。
写真を撮るだけでなく、もちろんお菓子もゲットしてきましたよ。
しかし、お菓子の中にリコリス菓子が!! サルミアッキの原料でもあるリコリスは、サルミアッキほどではないですけど、やっぱりマズイ。なんでこんなもの入れるかなぁ.... orz
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