JavaOne 2011 の最後のエントリーなので、今年の JavaOne をまとめてみようと思います。
今年は去年に比べて、OOW と JavaOne がかなり切り離された感じです。でも、やっぱり同じ時に開催するのは間違っていると思っています。特に会場の問題はいかんともしがたいところです。
ホテルの部屋で一番問題なのは、天井が低いこと。
天井が低いので、プロジェクターのスクリーンも低くならざるをえません。そのため、少し後ろに座ってしまうと、スクリーンの下の方は全然見えません。
特に Hilton の Yosemite は広い部屋なのに、部屋の前方に梁があるため、なおさらスクリーンが低くなってしまいます。なので、一番後ろからだと、スクリーンの半分は見えません。これはひどすぎ。
BOF で少人数しかいないのであればともかく、ホテルでセッションをするのはダメですね。
ホテルでやるとしても Marriot のように天井が高い部屋がちゃんと用意してあればいいのですが....
後でも書きますが、プロジェクターの輝度が低くて見えづらいのも問題だと思っています。ほんと今回はプロジェクターに関する問題が多かったです。
プロジェクターがそういう状況であるのに、スクリーンに投影される字が小さすぎ。今回は特に字が小さいように感じます。
JavaOne はセッション資料のテンプレートがあるのですから、最小文字ポイントをちゃんと決めておいてほしかったと思います。
ここまでは主催側の問題ですが、プレゼンターにも問題があると思っています。
今年はセッション数が去年に比べて倍増したのですが、プレゼンターの質がそれに追いついていない感じです。特に JavaFX のセッションにそれを感じました。もうちょっとどうにかならないのかなぁ。
なんのための技術なのか、どういうところを狙っているのか、これが実現されると何がうれしいのかなどの話もなく、いきなり細かい話になってしまうセッションの多いこと、多いこと。ほんとにそれで聞いている人が理解できるのか、興味を持ってくれるのかなんてことをまったく考えていないと思われるセッションがいっぱいあります。
私が聞いたのはほとんど Oracle の人のセッションだったので、それが目立っていたのかもしれません。でも、Brian Goetz など去年まではセッションを持っていた大御所的な人たちのセッションがなくなってしまっているのも確かです。
若い人が出てきてはいけないというわけではありません。でも、JavaOne には世界中からデベロッパーが最新の情報を求めて集まるのですから、セッションを担当するのであればそれなりのプレゼンターの資質や準備が必要だと思っています。
もう 1 点。
Keynote の順番は絶対に間違っています。
Strategy を先にやらないで、Technical Keynote で各論を説明することに何の意味があるのでしょうか。
みなが興味ある Java SE とかはいいのですが、Tech Keynote の Java ME はかわいそうになるぐらい人が帰ってしまっていました。でも、次の日の Strategy Keynote の CDC と Java SE Embedded を統合するという話を聞いていれば、もっと多くの人が興味を持ってくれたはずです。
Tech Keynote のスピーカーも肝心なところはしゃべれないので、とてもやりにくかったと思います。
この順番は来年は絶対にやめてもらいたいです。
これ以外に、今年はとてもコストカットが目立った JavaOne でした。
コストカットされたところをあげてみましょう。
- パンフレットがペラペラ
- Mason Street にテントがなく、パラソルのみ
- Keynote 会場のプロジェクターが連結式から、単独式 × 2 になった
- 朝食がベーグルのみ
- セッションのプロジェクターが安いものに変更され、そのために輝度不足が目立つ
- コーヒや飲み物の提供がほとんどなし
- Candy Bar が貧弱
- Candy Bar 以外のお菓子も減った
- ライブの人選が小粒になった。去年の Black Eyed Peas は現役バリバリだが、今年の Sting、Tome Petty は過去の人になりつつある
- ライブの時の遊ぶところが狭くなったらしい
- ライブの時に去年はアトラクションがいろいろあったのだが、今年は観覧車だけ
こうやってあげてみましたけど、櫻庭は一概にコストカットが悪いとは思っていません。パンフレットや食べるものが貧弱になったとしても全然かまわないと思います。
ただし、コストカットが JavaOne のクオリティを下げるようなことになっている場合は問題だと思います。なので、コストカットで問題なのはプロジェクターが安物になってしまったということだけです。
ご飯の提供がなくなったり、Mason St. を封鎖しなくなったとしてもいいんです。ただ、投影される資料が見にくくなるのは困るわけです。
また、今年の JavaOne に参加した上での要望としては、
- 資料の公開。できれば BOF の資料も。これ書いている時にはすでに公開されているものもあるのですが、全部ではないのです。ちなみに去年の資料が見られないんですが....
- セッションのムービーの公開。昔はムービーも公開していたんですけどねぇ... 資料に Demo とか書いてあるだけだと、悲しいです
- セッション会場にテーブルが欲しい....
- WiFiの強化。特に Hilton は最悪でした
- 朝食を出すのであれば、朝一のセッションの前から
- 天井が高い会場
なんか文句ばかりになってしまいそうなので、よかった点も上げておきます。
- 話題ごとに部屋が決まっている。JavaFX は Nikko、Core Java だと Hilton など。これによって移動の時間がかなり減りました
- ライブの時に、毛布とポンチョの配布。そんなことかといわれそうですが、これは大事です
そういえば、今年は JavaOne のテーマ音楽をとうとう聴かなくなってしまいました。
さて、JavaOne はこれくらいにして、サンフランシスコの街に関して。
今年は廃業してしまった店を多く見ました。やはり不況なのでしょうか。Westfield の中でも Cocola Bakery や Zazil も廃業していますし、その他にも店が入っていないところがいっぱいあります。元気なのはファストファッション系だけのような気がします。
個人的には本屋の Borders がなくなっていたのがいたかったです。Borders がなくなると、ダウンタウンには本屋が全然ないのです。Amazon が 1 人勝ちなんですかねぇ.....
そういえば、数年前に Disney Store がつぶれてしまったのですが、今年復活していました。その復活していた場所は、去年まで Sanrio があった場所。Sanrio も苦しかったんですかねぇ。
それはそうと、San Francisco のダウンタウンはいろんなところを掘り返しているようです。ケーブルカーが通る Powell St. は歩道が広くなってテーブルみたいなのが設置されていました。
近くには太陽電池も設置されています。スポンサーは Audi みたいですね。
渋谷の公園通りもそうでしたけど、Powell St. は違法駐車がとても多かったのですが、歩道を増やして車を止まれないようにしたのではないかと思います。
真相はなぞですけど。
いたる所で工事中 |
追加された歩道 |
テーブル? |
Audi のマークが!! |
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