2011/10/05

JavaOne 3 日目

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Breakfast, JavaOne 2011 San Francisco

今日はキーノートはなし。朝からテクニカルセッションです。そして、JavaOne の一番のお楽しみのライブがある日でもあります。

なので、17:30 にセッションは終了です。

ところで、去年もそうだったのですが、今年も朝ごはんは朝一のセッションの後でした。去年はペストリーやフルーツもあったのですが、今年はベーグルのみ。上の写真のように大量のベーグルが並べられています。

でも、まだ取り放題。Sun の末期のころは朝ごはんもランチボックスのようになっていて、1 人 1 個と制限されていたので、それに比べればまだましといえるかもしれません。

朝ごはんがコストカットされるのは別にかまわないのですが、7 時から食べられるようにしてくれないかなぁ...

Breakfast, JavaOne 2011 San Francisco Breakfast, JavaOne 2011 San Francisco

今日は JavaFX 関連のセッションばかりだったので、ほとんど Nikko の Ballroom でした。

Technical Session

Oracle Appreciation Event

おまけ

Animation のセッションは Chet Haase と Romain Guy のセッションなどもリファーしているのですが、クオリティが低すぎ。もうちょっとどうにかならないのかなぁ...

 

Technical Session

23422 JavaFX Properties and Bindings for Experts (And Those Who Want to Become Experts)

Michael Heinrichs, TS23422 JavaFX Properties and Bindings for Experts (And Those Who Want to Become Experts), JavaOne 2011 San Francisco

スピーカー Michael Hinrichs。

JavaFX では Java Beans ベースのプロパティを採用していて、バインドはこのプロパティに対して行います。

基本的にはプロパティは javafx.beans.property.Property インタフェースを使用し、リードオンリーには ReadOnlyProperty インタフェースを使用します。

ReadOnlyProperty インタフェースの場合、セッターは提供されません。

プロパティがバインドなど他のプロパティに依存している場合、通常の評価と遅延評価を使用することができます。ただし、バインドは遅延評価を使用します。

バインドには高レベルと低レベル API があり、簡単に使えるのは高レベル API です。

基本は bind メソッドを使用しますが、数値には add メソッドや multiply メソッドなど算術演算用のバインド、文字列には concat メソッドなど文字列操作に関するバインドメソッドが提供されています。

Bindins クラスがバインドのためのユーティリティクラスで、三項演算などのバインドも提供してました。

一方の低レベル API はバインドの計算が煩雑になる場合などに使用します。たとえば、高レベル API だと複数のバインドで記述しなければいけない時であっても、低レベルではまとめてバインドすることができます。

このため、パフォーマンスが求められる時に低レベル API を使用します。

25860 Interface Layout with JavaFX 2.0

Amy Fowler, TS25860 Interface Layout with JavaFX 2.0, JavaOne 2011 San Francisco

このところずっとレイアウトをやっている Amy Fowler。この人が一番はじめの JSF のスペックリードだったと知っている人は少ないだろうなぁ。

もう 1 人 Kinsley Wong という人で担当。でも、ほとんど Amy が話してました。

JavaFX のレイアウトは Swing の頃に比べると、トランスフォームやエフェクト、アニメーション、CSSなどが加わっているため、格段に複雑になっています。使っているだけであれば、それほど意識はしませんが。

レイアウトクラスは Node クラスのサブクラスの Parent クラスのサブクラスの Region クラスのサブクラスとして定義します。

通常のレイアウトとコントロールレイアウトクラスがあり、後者はスクロールペインなど単独では使えないレイアウトです。

通常のレイアウトの主なものとして、

  • AnchorPane
  • StackPane
  • HBox/VBox
  • TilePane
  • FlowPane
  • GridPane

などがあります。

コントロールレイアウトには

  • Accordion
  • ScrollPane
  • SplitPane
  • TabPane
  • TitledPane

などがあります。

最後に Seven Parting Tips が提示されています。

  1. Not all node classes are resizable
  2. Apps do not directly resize resizable nodes
  3. Layout classes honor max size
  4. Default max size varies for Control classes
  5. Apps can set min/pref/max size range (if necessary)
  6. Regions & Controls cannot be measured until CSS has been applied on first scene pulse
  7. Layout bounds != visual bounds

25011 Interfacing with the interface: JavaFX 2.0, Wiimote, Kinect, and More

Simon Ritter, TS25011 Interfacing with the interface: JavaFX 2.0, Wiimote, Kinect, and More, JavaOne 2011 San Francisco

Simon Ritter のこのセッションが今年の JavaOne では一番おもしろかったですね。

セッションの内容はともかく動くモノを持ってくると、俄然興味が出てきます ^ ^;;

昨日の Keynote でも Jasper Potts が Kinect と JavaFX 2.0 のデモをしてましたが、それは直接出てこなくて、もっと基本的なところ。

作ってしまったのは SunSPOT を使ったデータグラブ、USB を介したヘッドトラッキング、そして Kinect です。SunSPOT はともかく、その他はネイティブコードなので、JNI を介して Java からアクセスしています。

で、この 3 つを組み合わせて、jMonkeyEngine で表示してしまおうというもの。

おもしろかったのがバンザイというかアメリカだと Give Up のサインをしたら、NullPointerException で落ちてしまったこと。まだバグバグしているみたいです。

でも、最後にはなんとかうまくいって jMonkeyEngine で顔の向きによって視線が変化し、手が浮き出て表示されていました。

やっぱり、こういうのはおもしろいなぁ。

Simon Ritter, TS25011 Interfacing with the interface: JavaFX 2.0, Wiimote, Kinect, and More, JavaOne 2011 San Francisco Simon Ritter, TS25011 Interfacing with the interface: JavaFX 2.0, Wiimote, Kinect, and More, JavaOne 2011 San Francisco

17960 JavaFX 2.0 With Alternative Language

シリコンバレー JavaFX ユーザーグループの Steve Chin と Dean Iverson のセッション。

去年の JavaOne のテンプレート使っているのですが、大丈夫なのでしょうか。

去年も同じようなセッションをやって、それを若干アップデートした程度。アップデートされていたのが、GroovyFX と ScalaFX。ScalaFX は Steve Chin も関わっているようです。

Dean Iverson は GroovyFX のコミッターです。

個人的には Visage の情報が得られるのかと思っていましたが、最後にちょっとだけ。これは残念。

Stephen Chin, TS17960 JavaFX 2.0 With Alternative Language, JavaOne 2011 San Francisco Dean Iverson, TS17960 JavaFX 2.0 With Alternative Language, JavaOne 2011 San Francisco

Oracle Appreciation Event

Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco

今日はライブの日。

去年は出遅れてしまったという反省をいかして、今年は早くからバスに並びました。そうしたら、1 台目のバスに乗れましたよ。

今年の JavaOne は天候不順。初日のレセプションも雨のため Mason St. から Howard St. のテントに移ってしまったし。今日も昼間 30 分ぐらいザアッと雨が降った後は、すごいよく晴れたりと、安定しない天気が続いています。

ライブのころは曇っていて、いつ雨が降っても不思議がない天気。しかも寒い。

そのため、ライブ参加者には毛布とポンチョが配布されました。これはいいですね。

Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco

去年は屋外と屋内の 2 個所でライブしていたのですが、今年は屋外に統一。しかも、前座がいなくていきなり Sting です。というか、後から分かったのですが、Sting が前座ですね。

私はライブ中心なのですが、他の人は洋楽を聴く人が少ないみたいだったので、開場前で別れて、最前列近くへ。

最前列にも出られたのですが、去年の学習から、一番前にいると写真を撮るなといわれる可能性が高いので、3 列目ぐらいにいて、なるべく目立たないように写真を撮ってました。

ちなみに最前列というのは普通の参加者の最前列であって、VIP は別です。VIP はほんとにステージ目の前まで。まぁ、JavaOne 参加者が VIP になることはないでしょうが、VIP の落としてくれるお金でこういうライブが実現しているわけであって、それはそれでありがたがらねば。

ライブが始まる前に、Steve Jobs に対して皆で黙祷。

そして、Sting です。Sting は丸刈りで登場。

今日のバンドは必要最低限。リードギター、リズムギター、ドラム、キーボード、バックボーカル 1 人の 5 人編成。ベースはもちろん Sting です。

びっくりなのはサポートベースがいなくて、すべて Sting がベースを弾いていたこと。これはかなり珍しいんじゃないかなぁ。

選曲は半分ぐらいが Police の曲、後はソロの最初の頃の曲が多かったです。最近の曲はほとんど取りあげなかったですね。

こういうところが Sting のつらいところ。Police はずっとアメリカでライブをしてきて、アメリカで売れてきましたけど、最近は大ヒットは全然なし。なので、こういう Sting のファンだけではないライブではどうしても Police の曲をメインに選曲しなくてはいけません。

1 番始めの曲が Message in a Bottle、もちろん Roxanne なども、そしてアンコール曲が Every Breath You Take (見つめていたい) ですからねぇ。

途中、Steve Jobs に捧げて Fields of Gold。

個人的には If You Love Somebody Set Them Free のアレンジが気に入らなかったですww もともとのスピード感がかなり削がれた感じ。まぁ、このメンバーだとしょうがないかもしれませんが。

Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Sting, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Sting, Oracle Appreciation Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Sting, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Sting, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco

30 分の休憩の後、Tom Petty & The Heartbreakers が登場。

日本での知名度からいったら Sting の方が全然高くて、Tom Petty って誰という人が多いと思います。実際、洋楽をよく聴かれる丸山先生も知らなかったし。

でも、今回ライブにでて分かったのは、アメリカでの知名度は Tom Petty の方が Sting よりも全然上だということ。

Tom Petty は 70 年代からずっとアメリカを拠点に活動しているわけです。しかもアメリカ人が好きそうなロックンロール。最近はヒット曲がないのは Sting と同じですが、やはり今までのヒット曲の多さからいうと Tom Petty の方が一枚上なんでしょう。

Tom Petty はトレードマークのロングコートで登場。

で、ヒット曲のオンパレード。You Don't Know How it Feels に始まって、Free Falling や Champagne and Reefer、Breakdown、Runnin' Down a Dream など、おなじみの曲がいっぱいです。こういう曲はほんとに大合唱になるんです。

アンコールは American Girl。やっぱり、Tom Petty 強いな。

終ったのは 12 時ぐらい。Tom Petty サービス精神旺盛です。

Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Tom Petty & The Heartbreakers, Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco

その後、去年は見られなかったゲームのコーナなどをぶらり。もうかなりの人が帰ってしまっていて、食べものとかも全然ないのですが、まぁしかたないでしょう。

ホテルに戻ってきたら 1 時を過ぎていました。あした、起きられるのか?

Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco
Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco Oracle Appreciate Event "Legendary", JavaOne 2011 San Francisco

おまけ

なんと Steve Jobs が亡くなってしまいました!!

JavaFX 2.0 with Alternative Language のセッション中だったのですが、まさかサンフランシスコに滞在中に亡くなるとは... もうこの後はセッションはどうでもよくなってしまったというのはあります。

個人的には Steve Jobs というか、Apple の囲い込み戦略がキライなのですが、それはそれとして偉大な経営者であったことは間違いありません。ご冥福をお祈りします。

話は変わって、今年のタイムスケジュールに関して。

今年のセッションのスケジュールはなぜかよく分らないところがいっぱい。今日もなぜか、2 時から 3 時までぽっかり何もない時間があったのです。こういう時間にあけるぐらいなら、お昼休みを取ってくれればいいのに。

ほんとよく分らない構成。

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