7/25 に JJUG の Night Seminar で、Project Lambda のハンズオン を行うことになりました。
参加者のみなさまから JDK はどうすればいいのか、IDE の設定は必要なのかなどのお問い合わせをいただいていますので、この場でご説明させていただきます。
ただし、ハンズオン時にも説明や、JDK インストールの時間は取りますので、ご不明な点などありましたら ノート PC だけ持参していただければと思います。
Project Lambda をサポートした JDK のインストール
Project Lambda は Java SE 8 に含まれるため、ハンズオンで使用する JDK も JDK 8 となります。
ただし、OpenJDK や java.net の JDK 8 プロジェクトで配布されているビルドには、現状 Project Lambda は含まれていません。
その代わりに、Project Lambda と Project Jigsaw だけは特別にパッケージングされた JDK が公開されています。今回は、その特別版の JDK を使用します。
Project Lambda をサポートした JDK のダウンロードページは以下になります。
Java SE 8 Developer Preview with Lambda Support
http://jdk8.java.net/lambda/
現在は build 48 が公開されています。サポートしている OS は Windows (32bit/64bit)、Linux (32bit/64bit)、Solaris (32bit/64bit)、Mac OS X です。
Windows 向けは zip ファイル、他の OS では tar.gz がダウンロード可能です。ダウンロードの前に License Agreement で [Accept License Agreement] のチェックボタンをチェックします。
そして、使用する OS の zip/tar.gz ファイルをダウンロードします。
(赤線は櫻庭が加えました)
以下、64bit 版 Windows を用いて説明します。
Windows 64bit の場合、ファイル名は lambda-8-b48-windows-x64-12_jul_2012.zip になります。
インストーラは含まれていないので、適当なディレクトリで展開します。展開すると、jdk1.8 ディレクトリが作成されます。たとえば、C:\ で展開した場合、C:\jdk1.8 が作成されます。
現在、Java SE 8 に対応する IDE は存在しないので、今回はテキストエディタを使用してプログラムを記述し、ターミナルからコンパイル・実行を行います。
そのために、まずパスを通しておく必要があります。Windows で C:\jdk1.8 に JDK を展開した場合、次のようにコマンドプロンプトでパスを通しておきます。
これで、このコマンドプロンプトでは Lambda に対応した JDK を使用することができます。
パスを設定したら、確認のため -version オプション付きで java コマンドを実行してみてください。
C:\labmda>set PATH=C:\jdk1.8\bin;%PATH%
C:\lambda>java -version
openjdk version "1.8.0-ea"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0-ea-lambda-nightly-h209-20120712-b48-b00
)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 24.0-b15, mixed mode)
C:\lambda>
上記のように、build 1.8.0-ea-lambda と書いてあれば、OK です。
また、前述したように、現状 Java SE 8 に対応した IDE は存在していません。そのため、ハンズオンでは IDE を使用せず、テキストエディタでプログラムを編集していきます。
どのようなテキストエディタでもかまいませんので、使用できるようにしておいてください。
最後に繰り返しになりますが、ハンズオン時に JDK 8 with Lambda Support の各 OS 対応版パッケージを USB で用意しますし、インストールの時間も設ける予定です。もし、事前のインストールなどで不明点がありましたら、ノート PC だけご持参いただければ、ハンズオン時に対応する予定です。