今年も Java Day Tokyo で講演してきました。
講演内容は Java SE 9 の全般。資料はこちらです。
裏話を書いてしまいますが、私のセッション、内容がなかなか決まらなかったのです。
当初、Jigsaw についてを要望されたのです。しかも、Alex Buckley が Jigsaw の応用的な話をするので、入門編をやってくれということでした。
というか、Alex ですよ!! Jigsaw の JSR 376 のスペックリードですよ!! 私ごときが、Alex と同じ話題を喋るなんて、恐れ多い。
でも、結局 Alex と Bernard Traversat さんが Jigsaw を話すことになったわけです。
その他に、Java SE 9 関連だと JShell を @bitter_fox さんが話すので、Java SE 9 の注目 2 機能はとられてしまったわけです。
そこで、Jigsaw と JShell 以外の全般について話すことになったわけです。
話題的には次の 3 つ。
- コンパティビリティ
- 新機能
- 改良された機能
特にコンパチの話は、今まで使えていたけれども使えなくなるモノがいろいろあるので、それを中心に説明しました。
メソッドもほんとに使えなくなったり、Deprecated になったものが多くあります。多くは Jigsaw に起因するメソッドですが、Jigsaw では今後いろいろと隠されてくことになるはずです。
ツールもいろいろなくなっています。個人的には VisualVM がなくなってしまうのがイタい。便利なのになぁ...
新機能としては、主に Reactive Streams を紹介しました。
残念ながら、Java SE 9 では Reactive Streams を導入しただけで、それ以上の機能は自分で作りこまなくてはいけないのがつらいところです。Publisher だけは実装クラスである SubmissionPublisher クラスが提供されていますが、Subscriber は実装する必要があります。
改良された機能は、Milling Projet Coin と Stream API、そして Collection を紹介しました。
Collection のファクトリメソッドである of メソッドは、Java SE 9 で導入されたメソッドの中で一番のヒットではないかと思っております。
また、String クラスの内部構造が変更されたことなどにも触れてます。
もっと多くの機能について触れたかったのですが、講演時間は限られているので、これぐらい。
ITpro の 最新 Java 情報局 でより詳細な情報を執筆しているので、ぜひそちらも参考になさってください。
さて、こういう多くのトピックがある話題を話すプレゼンって、とても難しいです。
単に、「続きましては...」とかで次のトピックにつなげていくだけにしてしまうと、ぜんぜんおもしろくないどころか、聞いている方は退屈してしまいます。
実際、こういうセッションをしている人が過去に何人もいたのです。そして、聞いている私は、完全に退屈してしまったわけですww
トピックがズラズラと続くだけなので、盛り上がりにも欠けてしまいます。
「いつまでこの調子で続けるの?」と思われてしまっても、しかたないですよね。
そのために、今回はどうやったかというと、トピックをツリー状に構造化して、今話しているトピックが全体の中のどこに位置しているかを分かるようにしてみました。
具体的には、こんなツリーになっています。
ツリーの葉は 3 つ以上にならないようにしています。それ以上になってしまうと、聞いている方が今どのあたりを話しているかを把握できなくなってしまうからです。
そして、話している時も、なるべく今話しているトピックが分かるように、かつ、なるべくトピック間に関連をもたせるように話してみました。さて、結果はどうだったんでしょうね。
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