2019/05/22

Oracle Code Tokyo 2019

このエントリーをはてなブックマークに追加

5月17日にシェラトン都ホテルで開催されたOracle Code Tokyoのキーノートで、@bitter_foxさんと一緒にデモをしてきました。

キーノートは2部構成で前半がOracleのGeorges Saabさん、後半がウルシステムズの漆原さんがモデレータのパネル。
私たちは前半のGeorgesのキーノートの中でデモを行いました。

 

当初、Oracle側からはJava SE 12か13の新機能についてデモをしてくれということだったのですが... switch文がswitch式になって書き方が変わったよとデモしてもつまらないですよね。

そこで、12もしくは13ではなく、今後登場する機能のデモでもいいかと聞いてみたら、OKが出たのです。

そこで、@bitter_foxさんと検討して、Project PanamaのVector APIとProject LoomのFiberのデモを行うことにしました。

 

デモのシナリオとしては以下の通り。デモの題材は画像処理のソフトフォーカスエフェクトです。

  1. デスクトップアプリで、Vector APIと従来のループを使った画像処理を比較
  2. デスクトップアプリはJavaFXで記述しているが、REST APIとしても画像処理できるようにする
  3. 画像処理を行うインスタンスを複数起動して、それらをコールするフロントのWebサーバーをFiberを使用して実装する
  4. 従来のThreadを使ったサーバーと、Fiberを使ったサーバーに対し負荷テストを行い、スループットなどの違いをリアルタイムで見せる

見てすぐわかるというところに、かなりこだわってみました。

上の写真がデスクトップアプリのスクリーンショットです。上部に24枚の写真のサムネイルが並んでおり、順々に画像処理していきます。だいたい、3倍から4倍ぐらいパフォーマンスが向上しました。

負荷テストの結果はGrafanaを使って表示させています。ちょっと条件を作りこんでいる部分はあるのですが、2倍程度のスループット向上が実現できました。

まぁ、お分かりだとは思いますけど、Vector APIの部分を櫻庭が作り、Fiberの部分を@bitter_foxさんが作っています。サーバーサイドがまったく分からない櫻庭の実力の低さが露呈してしまいましたw Grafanaを使ったモニタリングの仕組みなども、全部@bitter_foxさんにおまかせです 😅

それでも、見ていただいた方には結構好評だったようで、ほんとよかったです!

デモのコードについては、近日公開予定です。公開したら、解説のエントリーを書きます。

 

ところで、このデモで使った写真ですが、今までのJavaOneなどで撮った写真を使ってます。すべての人物が分かるのであれば、それはJavaの歴史にかなり精通しているといえると思いますよ。歴史的瞬間もあったりします。

ところで、土下座している人は何を謝っているんですかねぇw