半年ぶりのblog更新の季節がやってきました。春と秋はJavaのアップデートの季節です。
アメリカ西海岸時間の3月16日にJava SE 16がリリースされます。16日に16が出るわけですが、17は17日に出るのでしょうかw
Java 16は、LTSであるJava 17の1つ前のバージョンということがあり、いろいろと機能盛りだくさんです。IncubatorやPreviewのままJava 17に入れると、結局使えなくなってしまうので、そういったものはJava 16で入れておかなくてはいけないわけです。
Java 17で正式な機能にならないと、3年後になってしまいますから。
残念なのはswitch式でのパターンマッチが結局入らなかったことでしょうか。instanceofのパターンマッチは使えるのですが、本命はswitch式の方なので。
Java 16で取り入れられるJEPは16個。なかなか多いですね。
この中にはgitへの変更やGitHubへの移行、ビルド環境としてC++ 14の採用なども含まれているので、Javaの機能としては13個のJEPです。
また、Java 16ではAPIの変更が多いというのも特徴的です。
Project Panama関連で3つのJEP、それ以外にもUnixドメインソケットのJEPと、4つもAPIに関するJEPがあります。こんなにAPIに関するJEPがあったのは、JEPのプロセスになってからはじめてのような気がします。
JEPにはなっていないのですが、それ以外にも大きなAPIの変更があります。
ということで、ここ数年でAPIの変更が最も大きいバージョンになりそうです。
ただし、Panama関連のAPIの追加はIncubatorであり、規模も大きいので、このエントリーでは省略させていただきます。
また、いつものようにセキュリティ系のAPIはちゃんと理解していないので、省略します。
廃止になったAPI
Java 16で廃止されたAPIは1つだけです。
コンストラクタ
Java 14でforRemoval=trueになったコンストラクタが1つだけ削除されました。
- javax.tools.ToolProvider()
ToolProviderクラスはコンパイラなどを取得するために使用するクラスですが、メソッドはすべてstaticメソッドで、インスタンスを生成する必要がないため、削除されました。
正式なAPIの廃止はこれだけなのですが、Preview機能に関するメソッド廃止というか変更もありました。それは、APIの追加のところで説明します。
廃止予定のAPI
Java 16では廃止予定APIの追加はJEP 390 Warnings for Value-Based Classesに関連するものが多いです。
JEP 390はプリミティブのラッパークラスなどのValue-Based Classのコンストラクタを廃止予定にし、使用時に警告を出すというものです。これはProject Valhallaに関連したJEPになります。
ちなみに、ラッパークラスのコンストラクタはすでに@Deprecatedだったのですが、foreRemovale=trueが追加されたということです。
メソッド
- java.lang.ThreadGroup.destroy
- java.lang.ThreadGroup.isDeamon
- java.lang.ThreadGroup.isDestroyed
- java.lang.ThreadGroup.setDaemon
- java.lang.ThreadGroup.stop
- java.awt.color.ICC_Profile.finalize
- java.awt.image.ColorModel.finalize
- java.awt.image.IndexColorModel.finalize
コンストラクタ
- java.lang.Boolean(boolean value)
- java.lang.Boolean(String s)
- java.lang.Byte(byte value)
- java.lang.Byte(String s)
- java.lang.Character(char value)
- java.lang.Short(short value)
- java.lang.Short(String s)
- java.lang.Integer(int value)
- java.lang.Integer(String s)
- java.lang.Long(long value)
- java.lang.Long(String s)
- java.lang.Float(float value)
- java.lang.Float(String s)
- java.lang.Double(double value)
- java.lang.Double(String s)
- java.net.URLDecoder()
- javax.management.relation.RoleStatus()
ThreadGroupクラスはresumeメソッドやsuspendメソッドはすでにforRemovalがtrueになっていましたが、それに追加してdestroyメソッドなどが廃止予定に追加されています。
AWTの3つのメソッドはいずれもファイナライザーなので、使わない方がいいということは分かっていいので、標準ライブラリでも削除予定になっているわけです。
追加されたAPI
Java 15までは追加されたAPIがjava.baseモジュールとjava.compilerモジュールだけというのが続いていたのですが、Java 16ではこれ以外にjava.desktopモジュールなどでもAPIの追加が行われています。
また、Java 11以降で追加されたAPIはほとんどが言語仕様に関連したものが多く、一般の開発者が使うことがないようなAPIばかりでした。しかし、Java 16では久しぶりによく使いそうなメソッドが追加されています。
今回はその中でも重要度の高いStream APIなどについてはじめに紹介して、その後はいつも通りモジュール/パッケージのアルファベット順に紹介していきます。。
java.base/java.util.streamパッケージ
Stream APIでは、プリミティブ系のStreamに1つ、Streamインタフェースには2種類のメソッドが追加されました。また、これにともなって、3つの内部インタフェースが追加されています。
Streamインタフェース
Streamインタフェースでは2種類のメソッドが追加されたと書きましたが、4つは関連したメソッドで総数としては5つのメソッドが追加されました。
- default <R> Stream<R> mapMulti(BiConsumer<? super T, ? super Consumer<R>> mapper)
- default DoubleStream mapMultiToDouble(BiConsumer<? super T, ? super DoubleConsumer> mapper)
- default IntStream mapMultiToInt(BiConsumer<? super T, ? super IntConsumer> mapper)
- default LongStream mapMultiToLong(BiConsumer<? super T, ? super LongConsumer> mapper)
- default List
toList()
いずれもdefaultメソッドです。インタフェースへのメソッド追加なので、そうならざるをえないわけですね。
戻り値を見ていただければ分かる通り、mapMulti系が中間操作、toListメソッドが終端操作です。
mapMultiメソッドの引数はBiConsumerインタフェースですが、これは引数が2つ、戻り値なしの関数型インタフェースです。中間操作なのに、戻り値がないというのはどういうことなんでしょう。
どういう動作をするのかはソースを見てもらうのが手っ取り早いでしょう。
default <R> Stream<R> mapMulti(BiConsumer<? super T, ? super Consumer<R>> mapper) { Objects.requireNonNull(mapper); return flatMap(e -> { SpinedBuffer<R> buffer = new SpinedBuffer<>(); mapper.accept(e, buffer); return StreamSupport.stream(buffer.spliterator(), false); }); }
mapMultiメソッドの引数のBiConsumerインタフェースは引数が2つですが、一方はストリームを流れてくる値、もう一方がConsumerオブジェクトです。
このConsumerオブジェクトが上記のソースだと変数bufferで表されるSpinedBufferオブジェクトです。このSpinedBufferクラスはBufferという名前がつくように何らかのバッファだと考えられます。そして、SpinedBufferクラスのacceptメソッドでバッファに要素を追加していきます。
そして、StreamSupportクラスのstreamメソッドでバッファの要素をストリーム化しているわけです。
ということで、BiConsumerインタフェースのラムダ式では、流れてきた要素に対し何らかの処理を行い、必要であれば第2引数のConsumerオブジェクトの顔をしたバッファに要素を追加していきます。
すると、次の処理にはConsumerオブジェクトに追加した要素が流れてくることになります。
たとえば、単純に条件に合致した要素だけを取り出す例で考えてみましょう。以下のコードは10以下の数だけを集める処理です。
var numbers = List.of(0, 20, 10, 5, 50, 3); var result = numbers.stream() .mapMulti((num, consumer) -> { if (num < 10) consumer.accept(num); }) .collect(Collectors.toList());
変数resultには0, 5, 3が入ります。
この例だとfilterメソッドを使ったのと変わりないですが、ストリームの要素がバラバラで統一的に処理できないような時に使うことができるはずです。
mapMulti系の他の3つのメソッドはいずれもプリミティブ系のストリームに変更する場合に使用するもので、使い方としてはmapMultiメソッドと同じです。
最後のtoListメソッドはストリームをリストに変換するメソッドです。単純ですが、使用機会はとても多いはずです。
実施的には、collectメソッドにCollectors.toList()を引数にした場合と同じ動作です。
これも実装を見てみましょう。
default List<T> toList() { return (List<T>) Collections.unmodifiableList(new ArrayList<>(Arrays.asList(this.toArray()))); }
Collectors.toListメソッドではなく、toArrayメソッドを使って変更不可能なリストを作成しています。
IntStream/LongStream/DoubleStreamインタフェース
プリミティブ系のストリームにもmapMultiメソッドが追加されています。
また、BiConsumerインタフェースに対応するように内部インタフェースがそれぞれ追加されています。
- IntStream.IntMapMultiConsumer
- LongStream.LongMapMultiConsumer
- DoubleStream.DoubleMapMultiConsumer
java.base/java.netパッケージ
まさかのjava.netパッケージにクラスが追加されましたよ。
これはJEP 380: Unix-Domain Socket Channelsに関連したクラスです。
UnixDomainSocketAddressクラス
Unixドメインソケットは同一PC内でのプロセス間通信を行う時に、高効率で通信できるソケットです。
JavaではTCP/IP通信と同じように扱うことができます。違いはアドレスを表すクラス、つまりこのUnixDomainSocketAddressクラスだけです。
UnixDomainSocketAddressクラスは、InetSocketAddressクラスと同様にSocketAddressクラスのサブクラスです。
Unixドメインソケットではファイルパスで指定して通信します。このため、UnixDomainSocketAddressクラスもインスタンシーエションはファイルパスで行います。
var address1 = UnixDomainSocketAddress.of("/tmp/socketfile1"); var address2 = UnixDomainSocketAddress.of(Path.of("tmp/socketfile2"));
ofメソッドは引数がStringクラスとPathインタフェースの2種類があります。
UnixDomainSocketAddressオブジェクトが生成できれば、後はTCP/IP通信と同様にSocketChannelなどで使用できます。
StandardProtocolFamily列挙型
Unixドメインソケットが追加されたので、StardardProtocolFamily列挙型にも定数が追加されました。
- UNIX
通常は、この列挙型を使うことはほぼないはずです。
java.base/java.nioパッケージ
Buffer系のクラスにメソッドが追加されました。いずれも同じメソッドなのですが、引数の型がそれぞれ異なります。
ByteBuffer/CharBuffer/ShortBuffer/IntBuffer/LongBuffer/FloatBuffer/DoubleBufferクラス
いずれのクラスもputメソッドのオーバーロードが追加されています。以下にはByteBufferクラスの場合のシグネチャを示します。
- ByteBuffer put(int index, ByteBuffer src, int offset, int length)
今までBuffer系のクラスにはput(int index, byte[] src, int offset, int length)メソッドとput(ByteBuffer src)メソッドはありました。しかし、書き込み位置と範囲を指定できるputメソッドがなかったのです。
まぁ、ByteBufferクラスだけを引数にして、適切なpositionとlimitを設定しておけば、同じ動作はできるんですけどね。分かりやすさを優先させたんでしょう。
java.base/java.langパッケージ
ここからはそれほど使わないであろうAPIの変更をアルファベット順に説明していきます。
まずは、java.langパッケージですが、こちらはJEP関連のメソッド変更がありました。
Classクラス
Clsssクラスでは、JEP 360 Sealed Classes関連のAPI変更がありました。変更というのは名前とシグネチャが変わったということです。
- Class[] getPermittedSubclasses()
getPermittedSubclassesメソッドが追加された代わりに、Java 15で導入されたpermittedSubclassesメソッドは廃止されました。
この2つのメソッドの違いは戻り値の型です。
permittedSubclassesメソッドはClassDesc[]だったのが、getPermittedSubclassesメソッドではClass[]になっています。
当然のことながら使いやすいのは、ClassDescクラスよりもClassクラスということだったのでしょう。
IndexOutOfBoundsException例外
コンストラクタが1つ追加されました。
- IndexOutOfBoundsException(long index)
indexがintのコンストラクタはあったのですが、longはありませんでした。というか、配列のインデックスはintだけなので、配列を想定していたらlongは必要なかったわけです。
配列のインデックスがlongになることはないでしょうけど、Bufferとかはlongのインデックスがほしいと思うことはちょっとあります。さて、どうなるでしょうねw
java.base/java.lang.invokeパッケージ
indy/condy関連のパッケージですが、JEP 371 Hidden Classに関するAPIが追加されています。
MethodHandlesクラス
MethodHandlesクラスはIndyでメソッドをコールするために使用するMethodHandleクラスのユーティリティクラスです。そんなMethodHandlesクラスにメソッドが2つ追加されました。
- static <T> T classData(MethodHandles.Lookup caller, String name, Class<T> type)
- static <T> T classDataAt(MethodHandles.Lookup caller, String name, Class<T> type, int index)
どちらもIndyがはじめてコールされた時に使用されるブートストラップメソッドからコールされることを想定しています。簡単に言うと、引数のLookupオブジェクトから第3引数で指定されたクラスを返すというメソッドです。Hidden Classを作成した時を想定しています。まぁ、普通は使うことはないでしょうね。
MethodHandles.Lookupクラス
LookupクラスはindyやcondyでメソッドなどをルックアップするためのfindXXXメソッドを定義しています。
このLookupクラスにJava 15でdefineHiddenClassメソッドが追加されました。これに関連して、もう1つメソッドが追加されました。
他にラムダ式のように動的に生成したクラスを定義するためにdefineClassメソッドなどがあります。このdefineClassメソッドと同様なメソッドがHidden Class関連で追加されています。
- MethodHandles.Lookup defineHiddenClass(byte[] bytes, Object classData, boolean initialize, MethodHandles.Lookup.ClassOption... options)
defineHiddenClassメソッドとの違いは、第2引数のclassDataです。これがクラスデータと呼ばれるものです。APIドキュメントにはpre-intialized class dataとなっています。
また、定数も1つ追加されました。
- ORIGINAL
これはlookupModeで使用する定数ですが、他のMODULEとかPRIVATEなどの定数との違いはよく分かりません。
VarHandleクラス
VarHandleクラスは、MethodHandleクラスの変数版です。
このVarHandleクラスをinvokeできるかどうかに関するメソッドが3つ追加されました。
- boolean hasInvokeExactBehavior()
- VarHandle withInvokeBehavior()
- VarHandle withInvokeExactBehavior()
VarHandleオブジェクトに対してinvokeを行うのはMethodHandleクラスですが、型を厳密に一致させる必要があるのがinvokeExactメソッド、必要に応じて引数や戻り値の変換もできるのがinvokeメソッドです。
invokeExact/invokeメソッドの引数に指定するのがVarHandleクラスですが、invokeExactメソッドを使用する時には厳密性があるかどうかがチェックされます。このチェックにhasInvokeExactBehaiviorメソッドが使われます。
そして、withInvokeBehaiviorメソッドとwithInvokeExactBehaiviorメソッドでinvocation時の振る舞いを変更することができます。
java.base/java.time.formatパッケージ
java.time.formatパッケージはDate and Time APIのフォーマッタに関するパッケージです。
DateTimeFormatterBuilderクラス
DateTimeFormatterBuilderクラスはDateTimeFormatterオブジェクトを生成するためのビルダークラスです。
そこに、朝、昼、夜などのDay Periodを表す文字列を追加するメソッドが追加されました。
- DateTimeFormatterBuilder appendDayPeriodText(TextStyle style)
実際に試してみましょう。
jshell> var time = LocalTime.of(15, 0) time ==> 15:00 jshell> var formatter = new DateTimeFormatterBuilder(). ...> appendDayPeriodText(TextStyle.FULL).toFormatter() formatter ==> DayPeriod(FULL) jshell> System.out.println(formatter.format(time)) 昼
というように15時だと、"昼"とフォーマットされました。ところが、FULLでもNARROWでもSHORTのどれでも"昼"になってしまうんですよね。英語だとすべてin the afternoonになってしまいます。
これはこれから変わるんでしょうか?
java.base/java.utilパッケージ
Stream APIが変更されたのだから、java.utilパッケージのコレクションに関連したのが追加されたのかと思ったのですが、空振りでしたw
Objectsクラス
Objectsクラスには範囲のチェックを行うcheckIndexメソッドやcheckFromIndexSizeメソッドがあるのですが、これに関連して3種類のオーバーロードが追加されました。
- static long checkFromIndexSize(long fromIndex, long size, long length)
- static long checkFromToIndex(long fromIndex, long toIndex, long length)
- static long checkIndex(long index, long length)
違いは引数の型がintではなく、longになったということです。IndexOutOfBoundsException例外に関連しているんでしょうね。
java.compiler/javax.lang.modelパッケージ
毎度毎度のjavax.lang.modelパッケージです。
SourceVersion列挙型
Java 15に対応する定数が追加されました。
- RELEASE_16
java.desktop/javax.swingパッケージ
SwingにAPIの変更があるなんてビックリです。
JPasswordFieldクラス
パスワード用のテキストフィールドを表すJPasswordFieldクラスですが、スーパークラスのsetTextメソッドがオーバーライドされています。
- void setText(String t)
なぜこのタイミングでこの変更が行われたのか、まったく分かりませんw
JSlider.AccessibleJSliderクラス
スライダーを表すJSliderクラス用のアクセシビリティ対応のクラスがAccessibleJSliderクラスですが、ChangeListenerインタフェースを実装しています。
そのChangeListenerインタフェースの定義しているメソッドがオーバーライドされているのですが、これ追加なのでしょうか? 単にAPIドキュメントに載っていなかったというだけのような気が...
- void stateChanged(ChangeEvent e)
この他にもLook & Feelに関する部分でオーバーライドがいくつか追加されているのですが、省略します。
java.logging/java.util.loggingパッケージ
Logging APIにスレッド関連のAPIが追加されました。
LogRecordクラス
ログの1行に相当するLogRecordクラスにはスレッドのIDを記録できたのですが、これに関連して2つのメソッドが追加されました。
- long getLongThreadID()
- LogRecord setLongThreadID(long longThreadID)
これまで、スレッドのIDはintだったのですが、OSによってはlongのものがあるということでlongも扱えるようになったということのようです。Project FiberのVirtual Threadで大量のスレッドを扱えるようになるからかと思ったのですが、違っていたようですw
java.net.http/java.net.httpパッケージ
Java 11で導入されたHTTP Clientがjava.net.httpモジュールのjava.net.httpパッケージで定義されています。
HttpRequestクラス
HttpRequestオブジェクトを生成するためのビルダークラスがHttpRequest.Builderクラスです。このBuilderクラスのファクトリメソッドが1つ追加されました。
- static HttpRequest.Builder newBuilder(HttpRequest request, BiPredicate<String, String> filter)
すでに存在するHttpRequestオブジェクトを再利用して、新しいHttpRequestオブジェクトを生成するためのビルダーのファクトリメソッドです。
第1引数が既存のHttpRequestオブジェクト、第2引数が第1引数のHttpRequestオブジェクトのヘッダーを残すかどうかを決めるフィルタになります。
BiPredicateインタフェースなので引数が2つ、戻り値の型がbooleanですが、第1引数がヘッダ名、第2引数にその値が指定されます。残すのであればture、残さないのであればflaseを返します。
HttpRequest.BodyPublishersクラス
POSTでHttpRequestオブジェクトを生成する時のボディを作成するのがBodyPublishersクラスです。
BodyPublishersクラスはstaticメソッドのファクトリメソッドだけが定義されているのですが、そのファクトリメソッドが1つ追加されました。
- static HttpRequest.BodyPublisher concat(HttpRequest.BodyPublisher... publishers)
複数のBodyPublishersオブジェクトを連結させて、複数のボディを生成するBodyPublishersオブジェクトを生成するファクトリメソッドです。
ということで、一通りAPIの変更をさらってきましたが、LTSの1つ前のバージョンというのが如実に表れているような気がします。JEPで策定した以外の変更も多かったですね。
逆にJava 17は変更が少ないのかもしれません。少なくともIncubatorやPreviewは入れにくいでしょうし。
ということは、Java 16が使いこなせていれば、LTSのJava 17に移行するのも楽かもしれませんね。
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